私の寝室の、溢れるクローゼットを眺める。

「絶対必要な服」をひとつひとつ抜き取り、リビングに運ぶ。
「迷う服」が残る。
それをまたリビングの違う場所に置く。
今度は、「絶対必要な服」を再びクローゼットに戻す。
クローゼットは、すかすかの厳選されたものばかり!スバラシイ!

しかし!これで喜んではいられない。
この先が重要だ。
この「迷う服」たちを全部ゴミ箱に入れることができるなら、私はとっくにミニマリストになっていたはずだ。

「迷う服」をひとつひとつ吟味する。
誰かに譲る又は捨てる・・・それとも
取っておく?

「1年来ていない服は手放す」
「ときめかない服は手放す」
「ちょっときつい服は手放す」
ああ、そんな事が、迷わずできるのなら、私はとっくにミニマリスト!(だったはず)

あ、そんなこんなまよいながらリビングで服をひろげて悩んでいたら、旦那が帰ってきてしまった。
もう10時。
仕方がない、今日はまた、「迷う服」たちをクローゼットにぶちこむ私であった。