路地裏ナキムシ楽団あとがきと歌詞 | 暮部拓哉オフィシャルブログ Powered by Ameba

路地裏ナキムシ楽団あとがきと歌詞

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少し時間が経ってしまいましたが先週末、19日20日と2日間
路地裏ナキムシ楽団 単独公演 第四泣き「ナキムシラヂオ~時代遅れの25時~」
全公演完売の満員御礼!無事、大成功のうちに終了いたしました!!




おこし下さった皆様、本当にどうもありがとうございました!!
3公演どうなる事かと思っていましたが、ふたを開けてみればたくさんの方がご来場くださり大きな力を頂きステージに立つ事が出来ました。そして次につながる大きなステップとなりました。本当に皆様に感謝です!

前回のナキムシ遊園地は手前味噌ながら、僕らもとても気に入っている作品だったため、今回は特に力が入っていました。


進化を遂げるべく、というのが逆に余計な事をしているのではと思ったり、前回より本から書き始めるスタイルに切り替わったため音楽は、はたして納得いくものが出来るのか、など、年末年始をはさめば以外と時間がない事に気づくと不安な事だらけでした。


が、ナキムシ楽団。4回目ともなると、皆自分の仕事をきっちりと短時間で仕上げつつ、得意、不得意をお互いにアドバイスしたり、結束力でそれを乗り越えることが出来たと思います。稽古のあと毎回飲んでいましたが、、それがまた揺るぎないチームワークとなりました。しかし役者さん達の時間のない中での集中力と役作りには驚かされっぱなしでした。本番当日の会場ゲネプロでは言葉に魂がのり、想像を遥かに上回る仕上がりに一切の不安も感じませんでした。


「ナキムシラヂオ」は不器用だけれど真っすぐで温かいDJメガトン北川とそんな男の番組を愛する数少ないリスナーとのお話。1話1話オムニバスな内容にそれぞれ付随した楽曲が付きます。


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写真はメガトン北川役の長谷川敦夫さんリハーサル中の図



曲は尊敬するソングライター、田村さんと濱本さんと3人で作り、脚本もその3人で書いています。とにかくこだわっているのは“言葉”で、そしてフォークである事。曲調云々ではなく、中身にしっかりとしたメッセージがある事というのが僕たちの言うフォークである事です。

思い返せば、第一泣きで田村さんが書いて来た「ごめんなさいの忘れ物」の歌詞を見た時に僕はその言葉達に感動し、そして濱本さんの「関帝廟」に心が震えたのです。その瞬間、路地裏ナキムシ楽団は本当の意味で誕生したように思います。

半分お芝居で半分はライブ。なので毎回ライブハウスでおおくりしています。その四谷天窓の北ちゃんは音響照明(橋田順子)としてナキムシの一員なんですが、次回は天窓を離れ次のステップに行ったほうがいいと言いました。ありがたくもそれは本当に大きなチャレンジになります。ある意味好きな事を探り探りで来たナキムシ楽団ですので、その際は是非皆さまの応援がどうしても必要です。今後とも宜しくお願いいたします!


夢は全国の小学校で公演をする事!子供達に生のお芝居と生のライブで思いっきり笑顔になってもらう事です。いつかそれが実現できるように頑張ります!!


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余談ではありますが、たまたま打ち上げ会場の2件目となった下北沢のせかいちさん。
なんと路地裏ナキムシ楽団のサインを飾ってくれました!!

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今回のナキムシラヂオで僕が担当した曲の歌詞を載せます。


■男手一つで育てた娘の結婚式に出ないと言いはる父と娘の話。
そのシーンでの曲「愛が咲く」


愛が咲く


「例えばこの子が笑っていられるなら
不思議だねこの命も惜しくない」
最後に笑って君はそんな事を言った
あれからもうどれくらい経ったんだろう
今夜は星がよく見える

私どうしてママに似なかったんだろうと
これまでに何度となく言われてきたよ
細く柔らかいくせ毛が気に入らないらしく
毎朝鏡の前で真っすぐに伸ばしてる
背中が君によく似てる

寝顔をそっと眺めて 未来を描いた

幸せはいつでも君の手の中にある
見失ったら何度でもここへ帰ればいい
わかりあうために傷つき涙を流した時
愛はそこに咲いてる


真夜中はじめて高い熱を出して
2人で慌てふためき走り回った
今では逆にこっちが 気にかけられ
口うるさいくらいだけれど それも嬉しい
素直になれずゴメンな

小さくて壊れそうだった2人の宝物

未来はいつも涙を受け止めてくれる
そこが例えどんなに悲しい場所だとしても
どうしても立ち上がれない時は空を見上げて
愛が君を守ってる


幸せはいつでも君の手の中にある
見失ったら何度でもここへ帰ればいい
わかりあうために傷つき涙を流した時
愛はそこに咲いてる
愛が君を守ってる





■堅気になるために最後の仕事(殺し)をしにいくアニキと子分の話
道中で産気づいた妊婦に遭遇し任務を投げ出し病院へ連れて行く事に。
そのシーンでの曲「Baby」(こちらは脚本も書きました。)


Baby


あれは俺がまだ18の頃さ  身ごもったお前は16で
世間の冷たい風にも負けずに  小さな明かりを灯し始めた
あれほど走ったバイクも捨てて  朝から晩まで働き続けた
新たな命が産声を上げて  俺はもう何も怖くなかった

この世界中で汚れのないモノそれがBaby
どんな世の中もこの手でギュッと抱きしめる

ベイベー それが二人の  ベイベー 生きる意味なら
ベイベー 希望の光になれる
ベイベー ずっとこのまま  ベイベー この温もりを
ベイベー 抱きしめるから  I love you


ちょうど一年が経とうとした頃  お前は闇の中へと背を向けた
子供が泣く深夜のアパートで  お前の手首は赤に染まってた
幼い家族が幸せになるには  一体何が足りなかったんだろう
命はつなぎ止められたけれど  大人は2人を  許さなかった

どうして離ればなれになってしまうのさBaby
涙の時はこの両手で抱きしめたい

ベイベー あと少しだけ  ベイベー そばにいさせて
ベイベー そして笑ってみせて
ベイベー 忘れてもいい  ベイベー 忘れないから
ベイベー  教えてくれた  I love you


あの日の俺がなりたかったのは  ただただ普通のサンタクロース
街中で目が合うただそれだけで  怯えられような人間じゃない

この広い空を思うがままに飛び回れBaby
どんな世の中もその手をのばし掴むのさ

ベイベー 離れていても  ベイベー 寄り添ってるよ
ベイベー 君は光にもなれる
ベイベー 冷えたその手に  ベイベー この温もりを
ベイベー 伝えたいのさ   I love you