■前書き
ちょうど23年前の2001年6月にメキシコのレイクエルサルトで夢のようなバス釣りをしてきた
当時はホームページを開設していて(htmlと自作CGIでセッセと作ってた)、興奮冷めやらぬまま長々とした釣行記を出したが、そのホームページも20年以上前に閉鎖した
ただPC内にデータが残っていたので、せっかくだしここに再度残しておこうと思う
超長文x全6回なうえに、当時は写メもなく気軽に写真を撮る習慣がなかったので写真も少なめなため、メキシコのバス釣りに興味がない方はスキップ推奨です
2001年に書いた内容を転記するので、年代等は当時のまま
さすがに当時に比べると個人情報は厳しくなっているので、個人名等は伏せます
といことで本編へ
LA留学中だった5年前、バスフィッシングを始めたばかりの頃、日本のTV番組のビデオ見たレイク・バカラックの釣りを見て以来、ずっと憧れであった「メキシコでバスフィッシング」
番組内で何度も発せられた「10パウンダー」という言葉を目標にし、ビッグバスの宝庫である南カリフォルニアのレイクで4年間頑張ってみたが、結局あと4オンスという僅かなところで、目標に達することが出来ずに昨年帰国した
それから1年、関東圏の湖のいくつかに釣行してみたが、想像していた以上に釣れない状況
単に釣れる釣れないということであれば、経験と腕の問題もあるだろうが、少なくとも10パウンダーのチャンスはまず無いということで目標を失い、熱が冷めかかっていた
そんなところへ降って沸いたような「メキシコ・バスフィッシングツアー」へのお誘い
長年の体験で「アメリカと言えど、ちょこっと出て行っても10パウンダーなんか釣れない」とわかっているが、メキシコは「約束の地」であるような気がして、休暇とボーナスを投入する決断をした
さてメキシコへ行くことが決まったものの、未知の土地であるし、情報も少ないため、どのような準備をすれば良いのか判らない
敵(メキシコのバス)が見えてこないため、全ての武器を持って行きたいところだが、短い旅行でそれは無理
特に今回は事前予約してあった某飛行機会社のストライキのせいで、直前に飛行機を変更して、LA空港での乗り換え時間が極端に短くなってしまったため、荷物は極力減らさなくてはならない
一応現地発のレポートも見たが、さすがにメキシコとは言え、シーズナル変化は生じているようだ
更にスカパーで放送された王様のビデオ、そしてBBSを通じて頂いた女性プロアングラーNeiちゃんさんのアドバスを元に、なんとかメインとなるルアーを絞り込んで行った
とにかく絶対外せないと思われたのは以下のルアー
・FAT FREE SHAD -Deep Diver
・Bass Assassin Shad 7"
・Berkley Power Worm 10"&12"
・Gary Yamamoto 10" Grub
・POP-R (大)
数が集まらないものもあり、似たようなルアー(DD22やセンコー7"等)も揃えた
しかしこれらは普段使っているルアーではないため、やはり不安が残る
そこで通常サイズのハードルアー(DLNやTDバイブ、サミー100等)1ケース分と6"~8"のワーム数袋も持っていくことにした
他スピナーベイトやバズベイト等も含めて一通りのものは用意
最終的にはプラノ3700を2ケース、3600を1ケース、ワームはコンビニ袋1枚分に収めることにした
一番悩んだのが、トラウト系の大型ルアー(CastaicトラウトやOptimum等)
これらの釣果に対し、良いとも悪いとも聞こえてこない
カリフォルニア時代から使っており、かなりのコレクションになってしまっているが、一度も釣ったことがなく、是非釣ってみたいという思いはある
今回は強力タックルで挑むため、専用タックルを余分に持っていく必要は無いし、「ビッグバスがいるなら食うだろう」と言う期待はあるものの、かなり場所を取るため、本命とされるルアー数を削ることになる
さんざん悩んだが、Castaicトラウト1つとオスプレイ2つ、そしてToraチューブ数本を持っていくことにする
結果的にこれらのルアーはほとんど使わなかった
水の透明度が思っていたより低かったのであまり有効とは思えなかったし、El Saltoのアベレージサイズのバスなら十分これらのルアーを食ってしまうので「他のルアーよりサイズ選べる」という意味も無いと思えたためだ
タックルに関しては、もともと手持ちが少ないので、選択が簡単だった
「20Lbsラインじゃブチ切られる。立ち木も多いし、最低25Lbs」という話だったので、Big Game 25Lbsを用意
リールは25Lbsラインを巻いてもきっちり遠投出来、ドラグ力の強いものということで、メタニウム2個(銀の旧、赤の旧々)、ABU4600E4、新規購入のカルカッタ・コンクエスト200の計4つ
ロッドは折られることも考慮して予備を含め5本(fenwick HCG 6'6"MH、TD-X 6'MH、TD-Z 6'Hvy、TD-X 7'6"Hvy、Berkley Don Iovino Ed. 6'6" Cranking)
ライン以外は普段から使用しているもので、特にメキシコ・スペシャル的なものはない
ロッドは全てUSバージョンなので、折れる心配もほとんど無し
あとはLAのShinozakiに適当なルアーを見繕ってくれるように頼んである
これでもって準備完了
ちなみに準備が終わったのは出発日の前夜
直前にならないとルアー選択の踏ん切りがつかなかったためだ
◼︎出発
そしてついに6月12日の朝が来た
メキシコ、レイク・エルサルト釣行へ向けて出発
途中、東京駅でRyoichiと合流し、成田空港へ向かう
成田空港で仙台から参加のWさん、そしてバス釣り雑誌カメラマンのTさんと合流し、ノースウェスト航空で乗換え地となるLA空港へ
前述したが、乗換え時間が短く1時間しかない
しかも出発時間が30分くらい遅れたので、機内ではずっと不安な状態であった
ところが到着したのは、予定時間を1時間前
結局乗り換え時間が2時間になり、余裕でセーフとなる
現地時刻の12日(時差の関係で出発日と到着日は同じ)午前10時過ぎ、LA空港ノースウェストのターミナルで、前日出発になっていた人達、及びアメリカ滞在者と合流する
合流メンバーは、今回の主催者でバスボート日本代理店社長のTHさん、JBN(※当時のホームページ)でもお馴染みのO氏、バスボートのディーラーNさん、バスボートオーナーのSさん、元ディーラー店員のMさん
そしてルアーの現地調達を頼んでおいたShinozakiがルアーを持って見送りに来てくれていた
そして一行はメキシコ・マサトラン空港へ
LA空港から約2時間半、マサトランの空港に到着
周りに何もなく野原の中に滑走路があるという感じ
そこで今年もB.A.S.S.クラッシック出場を決め、ニュージャージーから別の飛行機で来たKOTAと合流
現在クラッシック会場となるルイジアナ・デルタはオフ・リミット期間中ということで参加できたようだ
このツアー終了後にもう一度ニュージャージーに戻り、ボートを引っ張ってルイジアナへプラに行くらしい
これで参加者10人が揃った
マサトラン空港には今回の宿泊先であるAnglersInnから迎えが来ており、我々の他にも3人のアメリカ人客が待っていた
しかも偶然なことにこの3人、アウトドア雑誌のオーナーやカメラマンで、KOTAの友人だと言う
日本人一行は2台のワゴン車に分乗し、まずはAnglersInnを経営している会社のオフィスへ向かう
「メキシコだけにクーラーも効かないようなボロい車だろうな」と覚悟していたが、アメ車の大型ワゴンは新車購入らしく、キレイでクーラーもちゃんと効く
約1時間半ほど走って到着
ここで何度も来ている主催者T氏から滞在に関する注意を受ける
今回の旅に関する唯一重要な注意点
それは「生水を口にするな!」ということである
飲むことはもとより、歯を磨く洗面所の水、氷、シャワー、サラダを作るときに洗った水、クーラーボックスから出された缶やペットボトルの周りについてる水の全てが危険
過去のツアーでも何人かやられたらしい
もっともさすがに向こうもそれは気にしていて、調理に使う水や氷はミネラルウォーターを使用しているし、うがいのために洗面台の脇にはペットボトルが置いてあり、年々安全にはなってきているらしい
とりあえず水に関する注意を受けて、1台のワゴンを乗り換えて再出発
どうやら空港送迎のための車は登録してて数が限られているため、オフィス→ホテル間は別の車を使うようだ
そしてオフィスから約1時間、遂にLake El SaltoのほとりにあるAnglers Innに到着した
~到着編に続く