久保は立成会の教祖、庭田氏の秘書室長をしていて、次期会長と目されていた青年であった。
久保は西山の講義に感動し、それを逐一、庭田氏に報告していたのだった。
庭田氏は久保の話しに非常に関心を示し、西山と庭田氏が会う事となった。
西山と庭田氏は意気投合し、日本の青年を一緒に教育しようと合意した。更に庭田氏は、自身の教団から将来有望な青年リーダー40人を西山のもとに教育して欲しいと送ったのだった。
西山の講義に感動した青年リーダー達は、自分達も教会に行くと言った。
しかし、それは庭田氏を裏切る事になってしまうため、一旦立成会に戻るように説得した。
しかし、一度燃え上がった若者の情熱は消す事が出来ず、立成会から大量の脱会者を出す事になってしまった。
その為、立成会幹部たちは庭田氏に苦言を呈し、教会との縁を切るよう迫った。
そのような状況に追い込まれても尚、庭田氏は教会に恨み言一つ言わなかったのだった。
久保は苦しんだ。時として実の親以上の愛情を注いでくれた恩師が窮地に立たされている。
しかし、自分の本心は教団も妻子をも捨てたとしても、教会に行きたい気持ちを抑えきれないでいたからだ。
そんな久保の様子を見て庭田氏は、
「真理の道は、自分が道だと思う道を見つけなさい。」
と言って、息子のように可愛がっていた久保を送り出したのだった。
久保は文字通り、全てを捨てて教会に入教し、廃品回収をしながら伝道活動を始めたのであった。
また、ある姉妹が四国の駅前で、救国、救世、と書かれたのぼり旗を立てながら開拓伝道をしていた時だった。
一人の初老の男性が近づいて来て
「お嬢さん、さっきからここで熱心に何かを訴えているね。何を話しているんだい?」
と声をかけて来た。
その姉妹は、原理の一部を一生懸命説明したが、
「あなたの話しは私には良くわからないが、あなたの情熱と救国精神には心を動かされたよ。あなたには先生がいるのかね?」
と尋ねた。男性は東京に住んでいるというので、姉妹は東京の教会の住所と西山の名前を教えた。
「機会があったら訪ねてみるよ。」
と言って去っていった。
後日、教会に西山を訪ねて来たのは日本を代表する政治活動家の笹沼氏であった。
笹沼氏は「日本の影の首領」と揶揄される事もあったが、愛国精神が強く、日本の将来を誰よりも心配していた。
西山の回りに集まる若者たちを見て感動し、西山を支援すると約束してくれた。
後日、西山が不法滞在で逮捕された時も、当時の法務大臣に
「今の日本の青年たちを教育出来るのはあの男しかいない。俺が代わりに刑務所に入ってもいいから、あいつを出してやってくれ」
と話してくれ、西山は正式に日本で活動出来るようになったのである。
西山が日本に入ってから、10年も経たない間に、教会には本当に日本を動かす事の出来る人物たちが集まってきたのであった。
久保は西山の講義に感動し、それを逐一、庭田氏に報告していたのだった。
庭田氏は久保の話しに非常に関心を示し、西山と庭田氏が会う事となった。
西山と庭田氏は意気投合し、日本の青年を一緒に教育しようと合意した。更に庭田氏は、自身の教団から将来有望な青年リーダー40人を西山のもとに教育して欲しいと送ったのだった。
西山の講義に感動した青年リーダー達は、自分達も教会に行くと言った。
しかし、それは庭田氏を裏切る事になってしまうため、一旦立成会に戻るように説得した。
しかし、一度燃え上がった若者の情熱は消す事が出来ず、立成会から大量の脱会者を出す事になってしまった。
その為、立成会幹部たちは庭田氏に苦言を呈し、教会との縁を切るよう迫った。
そのような状況に追い込まれても尚、庭田氏は教会に恨み言一つ言わなかったのだった。
久保は苦しんだ。時として実の親以上の愛情を注いでくれた恩師が窮地に立たされている。
しかし、自分の本心は教団も妻子をも捨てたとしても、教会に行きたい気持ちを抑えきれないでいたからだ。
そんな久保の様子を見て庭田氏は、
「真理の道は、自分が道だと思う道を見つけなさい。」
と言って、息子のように可愛がっていた久保を送り出したのだった。
久保は文字通り、全てを捨てて教会に入教し、廃品回収をしながら伝道活動を始めたのであった。
また、ある姉妹が四国の駅前で、救国、救世、と書かれたのぼり旗を立てながら開拓伝道をしていた時だった。
一人の初老の男性が近づいて来て
「お嬢さん、さっきからここで熱心に何かを訴えているね。何を話しているんだい?」
と声をかけて来た。
その姉妹は、原理の一部を一生懸命説明したが、
「あなたの話しは私には良くわからないが、あなたの情熱と救国精神には心を動かされたよ。あなたには先生がいるのかね?」
と尋ねた。男性は東京に住んでいるというので、姉妹は東京の教会の住所と西山の名前を教えた。
「機会があったら訪ねてみるよ。」
と言って去っていった。
後日、教会に西山を訪ねて来たのは日本を代表する政治活動家の笹沼氏であった。
笹沼氏は「日本の影の首領」と揶揄される事もあったが、愛国精神が強く、日本の将来を誰よりも心配していた。
西山の回りに集まる若者たちを見て感動し、西山を支援すると約束してくれた。
後日、西山が不法滞在で逮捕された時も、当時の法務大臣に
「今の日本の青年たちを教育出来るのはあの男しかいない。俺が代わりに刑務所に入ってもいいから、あいつを出してやってくれ」
と話してくれ、西山は正式に日本で活動出来るようになったのである。
西山が日本に入ってから、10年も経たない間に、教会には本当に日本を動かす事の出来る人物たちが集まってきたのであった。