内海「湯川先生、これを見て下さい!心霊写真です。」

内海が差し出した写真は、何処かの風景写真で、山の中腹にホワイトハウスのような建物が建っていた。
その写真には白いボールのような物が無数に写っており、雪のようでもあった。

内海「私の友人が撮った写真なんですが、彼女が言うには、そこは聖地で、写真に写っているのは天使か善霊だと言い張るんです。」

パソコンに向かって一生懸命何かを打ち込んでいた湯川は、キーボードから手を離し、内海が差し出した写真を受け取った。

湯川「これは俗にオーブという現象だね。日本語では玉響(たまゆら)現象とも言う。」

内海「やっぱり心霊写真なんでしょうか…」

湯川「現象には必ず理由がある。これは、目に見えないホコリなどが、カメラのフラッシュの光に反射して写り込む現象だ。」

内海「では、物理現象という事ですか?」

湯川「もちろん。カメラのストロボとレンズの位置を近づける、レンズの口径を小さくして被写界深度の範囲を長くするなどの条件を整えれば、誰にでも写す事は可能だ。」

内海「そうですか、やっぱり。その友人はどうも怪しげな宗教にハマったみたいで、そんな話しをして来たんです。でも、湯川先生、この写真の一番の原因は何なんですか?」

湯川「まぁ、簡単に言ってしまえば、ホコリが多かったのだろう。叩けばホコリの出る場所、とでも言えばイイかな。」

🎶ディディディディディディ~ン🎶