湿原の川でのイトウ釣り その驚きの極意!! | ハラボジの(イトウ)釣行記

ハラボジの(イトウ)釣行記

ハラボジ(韓国語でおじいさん)の釣行記です。今年で73歳に!
釣り歴は50年以上。私の人生にはいつも釣りがありました!
トラウト・フィッシングを中心に様々な釣りを楽しんでいます!
一番熱中したイトウ釣りをメインに紹介します!

湿原のイトウ釣りの極意とは!

 

 人は生きてる限り、何らかのストレスを感じながら生きていきます。そのストレスから逃れることができないとすれば、如何にストレスと上手に付き合い、上手に発散させ、明日へのエネルギーに転化していくかが大事になります。その意味でいえば、ある程度のストレスは、生きる活力の要素の一つとして必要なものなのかもしれません。

 「退職後の退屈な時間から抜け出したいなら、釣りを始めるといい!」と、あるプロの釣り師が言っていましたが、それは的を得た言葉だと思います。釣りは無限の楽しみが続く世界なのだと思います。私は釣りがあるお蔭で、退屈とは無縁の毎日を過ごしています。これから私が最も熱中してきた「イトウ釣り」の実践編を何回かに分けて紹介していきたいと思います。 


 

釧路川と釧路湿原「二本松の丘」からの望 (隠れスポットで、細丘展望台より景観は上かも?!)

 

 さて、驚くべき湿原の川での釣り方ですが、その前に、湿原の成り立ちから説明しなければなりません。湿原の地層は、ヨシやスゲなどの植物が冷涼多湿な気候の下で完全に分解されずに泥炭化したものなのです。釧路湿原の地層は、 面から1~4mの泥炭層が敷きつめられ、その下に泥や砂、小石の層になっています。湿原は、専門的には「高層湿原」「低層湿原」と、その「中間的湿原」の三つに分類されています。


 

釧路湿原に流入する支流の一つ


 私が通う釣り場は、この分類でいうならば、高層湿原と中間的湿原になります。ですから「見渡す限りスゲやヨシの世界」といった湿原のイメージ(低層湿原)とは違います。私の釣り場には、ミズナラやハンノキといった大きな木もありますし、小灌木が続くところもあります。
 

 釣り場のポイントは大きく二つあり、上流の高層湿原にかかる所をAポイント、下流の中間的湿原の場所はBポイントと呼んでいます。Aポイントの川岸は比較的安定していますが、下流域に行くにしたがってぬかるみが多くなります。Bポイントの川岸は、その足場がフワフワとスポンジ状になっています。何故でしょうか?聡明な読者の皆さんなら、もうお分かりかと思います。下線の箇所を読み返してみてください。川岸の足場は、正確にいうならば、浮いている状態なのです。



 

上流域Aポイントの一つ 

 

 大物の釣り場はBポイントに集中しています。キャストするポイントに近づく時、「抜き足・差し足・忍び足・・・」 まるで忍者のようになり、その歩行には細心の注意を払います。その訳は、歩くときの音・振動がそのまま水の中に伝わり、イトウに気づかれてしまうからです。さらに、その場所に着いても、完全に人の気配を消すために10~15分程待つのです。

 

 二つ目の釣り方の特徴は、掛けたイトウをどう取り込むか、その方法にあります。大きなネット

は歩行の邪魔になりますし、ギャフも口の中にかけるにはリスクが大きすぎます。私は、厚手の軍手をはいて、イトウの口の中に手を入れて下アゴを掴んで引き上げます。湿原の川岸はそれほど高くないので、そのやり方が可能なのです。(タオルを手に巻く、という方法もあります)

 

 三つめは、「どこで掛けて、どこに誘導し、どこで取り込むか」という段取りをあらかじめ決めておくことです。このことが最も重要なことなのです。大物を掛けた後、獲れるかどうかはこの事前の判断が全てだと言い切ってもいいと思います。川岸や川の中には様々なブッシュや沈下木が多く、全ての条件を満たすポイントというと、そう多くはありません。ねらうポイントは3箇所ほどです。やみくもにキャストをすることはありません。掛けても獲れないことがわかっているからです。

 

 1時間あまりかけてやぶこぎをし、数か所のポイントを2時間あまりかけて攻めて、帰り道は1時間半ほどで、計4時間半の釣行をシーズン中続けるのです。(6~9月は釣りになりません。やぶ蚊の猛攻にあうからです)

<次回は、いよいよ大物イトウとの対決編に入ります。お楽しみに!>