アクラの路上には物乞いをする人(begger)がたくさんいる。赤信号で車が停止すると、車いすに乗ったおばあさんや松葉杖をついた人、子どもや足が不自由で台車のようなものに乗った人などが近付いてくる。物乞いに慣れてない私たちオブロニ(現地語で外国人の意)は、窓を隔てたすぐ隣から哀しそうな顔で見つめられることにプレッシャーを感じたり戸惑いを感じる人が多いのでは。私もガーナに来た当初、プレッシャーに感じ戸惑った。そして最初のころは何もしないことの罪悪感のようなものから、お金を渡すようにしていた。でもそのうち、毎回お金を渡しているときりがないし、毎回財布を開けて小銭をあげて、、ということが正直面倒になってきて、あげないようになっていった。でも無視するのは気持ちの良いことではないし、何もしないのはなんだか悪いことをしているような、すっきりしない気分であった。
そして最近、無理せず気軽にすればいいんだよな、とやっと納得のいくやり方が。朝車に乗ったらまず財布を開けて、小銭を全部車のドリンクホルダーの中に入れておく。それを少しずつあげていく。なくなったらその日はもうおしまい。小銭がもともとなかったらその日はあげない。
そうすることでとっても気持ちが良くなった。(というのもここではどこに行くにも車で移動するため、物乞いにどう対応するか、ということは日々のQOLに関わる重要なことでもあるのです。ちょっと大げさだけど。)
幼稚園への送り迎えの関係で大体同じ時間帯に同じ道を通るため、その道沿いの物乞いの人とは殆どもう顔なじみになってる私。今日はないよ、とジェスチャーすれば、オーケーオーケーと気持ちよく笑顔で去っていく。朝お金を渡した人は夕方会ってもまたbegすることはなく、笑顔で手を振ってくる。気付けばそんな彼らから元気をもらってる私がいた。
元気な人でも仕事がなかなか見つからないこの国で、身体に障害を持つ人々はさらに仕事を持つことが困難。begするしか収入の手段がないのだからbegするのも彼らにとっては仕事なのである。毎日同じ場所に出勤?して、止まった車に近付いてbegする、それも仕事なのだ。
無理にあげないと、と思うとストレスになるから、あるときはあげる、ないときはそれでオッケー。そうすることで私もハッピー。ちょっと車で外に出れば色んな人が笑顔で手を振ってきてくれる。ちょっとおしゃれしてれば今日は素敵だね、なんて言ってくれる。(それはどうでもいいか。)そんなポジティブなことに気付けたことが嬉しい今日この頃です。



