母が死んだ。私達姉妹は、家庭教育の中で何も躾されなかった。ずる賢く生きることを奨励する人だった。

 私は、小さい頃から姉に虐められてきた。自覚したのは、おんぶ紐に背負われた赤ちゃん時代。意地悪、虐め、暴言、暴力、洗脳、小遣い・お菓子の横取り、妹の物を壊す(サンダル・玩具・アクセサリー・ランドセル等)、第三者見ていない所での虐め・意地悪、第三者から見て妹が悪く見られるような行動、妹を馬鹿にする表情・表現等、陰湿である。「あんたが困ったり、泣いたりする顔が面白い」と笑いながら意地悪をする(《⇐虐めっ子心理?》)。姉が高校卒業するまで続いた。私は、姉が変わったと思っていた。が、父が亡くなるまで、二人きりになる事がなかっただけ。以前よりパワーアップしてた。

主人曰く、「君の姉さんは、初対面の時から性格の悪さが顔に滲み出てた」と。

 

 母「小さい頃、お姉ちゃんはあやしても笑わない子だった。天上からゴム紐で人形を結わえてほおり投げ、ブランブラン揺れる人形を見て笑う子だった(《⇐こんな事を思いつく母も、私から見れば変だし怖い》)。あんた(妹)の物よく壊れるなっと思っていたら、誰もいない時あんたのサンダル壊してるの見てゾッとした。怖いと思った(《⇐親なんだから対処して欲しい》)」「お菓子横取りしてるの知ってた。あーまたやってる。あんたもお姉ちゃんみたいにずる賢くなりなさい(《⇐母には、倫理観がなかったのか。こんな親に育てられ、私は根っこから腐っているのか。ショックだ。今まで、気づけなかった自分にもショック》)」母は、姉の行動全て肯定していた。凄いと褒めたたえていた。

 

 姉の口癖は、「お天道様は、見てる」「世間様は、見てる」だ。だから、外でいい顔し、人目のない所で酷いことをするんだな。人のいる所では本性を隠しているが、その反動で心のバランスを取る為か、ストレス発散か、私(妹)には意地悪やら色々酷い事をする。それにしても凄いよ。第三者がいるだけで、表情も話す言葉も内容も違う。凄く優しくて良い人になるんです。

 

 母が元気だった頃、私は夜勤明けや有給休暇を利用して、ランチや買い物や旅行に連れて行ってた。母は、「初盆でたいそう立派な飾り付けをしてくれるより、こうやって連れててくれるのは嬉しい」と喜んでいた。トラウマが覚醒するまで、仲が良く親孝行が出来て良かった。姉は、倒れてから面倒を見てたけど、父の死後は施設だったな。

 

 姉は、母の意思に反して胃瘻を選択したけど、どうなんだろう。私は、かわいそうだと思うけどね。