地域・社会で暮らしていくためには | 鞍手ゆたか福祉会スタッフブログ

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鞍手ゆたか福祉会は、福岡県鞍手町を拠点に、直方市、宮若市、行橋市、北九州市、福岡市、宇美町、長崎県大村市、
東京都新宿区で障碍者や高齢者の支援を行っている社会福祉法人です。

 

小牧ワークセンターの古賀です。

 

今回は「北九州納品」の話をさせて頂きます。

 

小牧では利用者様方が毎日頑張ってクッキーやパンなどの生産を行っております

 

特に主な取引先である「グリーンコープ」さんの商品を中心に生産を行っております。

 

小牧のような授産施設では「グリーンコープ」さんからの定期的な注文はとてもありがたいのです。

 

年中安定して生産活動ができるからです。

 

そして自分たちが作った商品をグリーンコープ組合員さんの手元に届くように

グリーンコープさんの各支部まで定期的に届けております。

 

これが小牧の「北九州納品」です。

中間遠賀・八幡・折尾若松・小倉北・小倉南・行橋・筑豊方面の7つの支部に届けております。

 

今年度から小牧の全事業部の利用者様に参加していただけるようになり、

利用者様方の新たな可能性を見つけることができるのを

毎回とても楽しみにして付き添わせて頂いてます。

 

さて、利用者様たちにとって「北九州納品」はいつも楽しみにされているお仕事です。

 

グリーンコープ各支部では商品を運び、支部の職員の方々に

「こんにちは!!」「お願いします!!」など元気にあいさつされていますよ。

 

このように顔の見える交流はクッキー作りを通して社会の一員として

立派に仕事をしていると実感できる貴重な機会でもあります。

 

また、納品途中に立ち寄るお昼ご飯も楽しみの一つです。

 

メニューを見て決められた予算内で食べたい物を決めるのです。

 

そして納品中のもう一つの楽しみは「お買いもの」です。

 

任意ですが、お小遣いを持参していただいて、コンビニでジュースやお菓子を購入されます。

「商品を選びレジまで持って行って、財布からお金を取り出し店員さんに渡す」

 

「おつりとレシートをもらって商品を受け取る」

 

「学びの時間」につながる機会になっていると思います。

 

少しずつでも利用者様方の「生活力の向上」になればと考えております。

 

 

ところで、この納品の際にいつも立ち寄るあるコンビニがありました。

 

そのコンビニは正直なところ流行ってなく、いつも他のお客さんは居ませんでした。(失礼)

 

店員さんもいつも同じお兄さんで、いつも一人です。

 

あわただしい雰囲気でないので利用者様にじっくりお買い物をしていただける

とてもありがたいコンビニでした。

 

レジで財布からゆっくり一枚一枚と硬貨を出しても、他にお客さんが居ないので

落ち着いて数えたり出来ました。

 

店員のお兄さんも急かすことなく利用者様に接してくださいます。

 

見た目はぶっきらぼうな感じな店員さんでしたが(失礼)、利用者様の前で

じっと待っていて下さいました。

 

ある時、自閉特性をお持ちの利用者様に対してこの店員のお兄さんの接し方をみて

慣れた感じでしたので

 

「どちらの施設で働いてたのですか?」とおたずねすると

 

「いいえ、私は施設を利用する人でした」

 

そのとき私は刹那に理解しました。

 

これまで頑張ってきて仕事を持てるようになり、社会の一員として

生活できるようになったのでしょう。

 

うちの利用者様たちに対する接し方も納得でした。

 

そういうわけで、社会人として地域の中で頑張ってる店員さんが居る

このコンビニにいつも立ち寄ってました。

 

この方は他の人と話すのがとても苦手だったのですが訓練することで

仕事が出来る様になったとの事。

 

それから話をする機会も増え「すべての人達が当たり前に暮らせる社会」とは

どういう事なのか等、いろいろ考えさせられました。

 

 

 

 

ところが、残念な事にこちらのコンビニはあまり流行っていなかった為に、閉店してしましました。

 

ある時、もうすぐ閉店するとお知らせして下さり、自分は別の店に異動になるだろうが

まだわからないとのことでした。

 

今はどちらで働かれているのかはわかりませんが、きっとどこに行っても

頑張っておられるのだろうと思います。

 

 

またどこかでお会いできたらなぁと思います。

 

社会の中で頑張っている人に出会えて私も頑張らねばと考えました。

 

 

 

うちの利用者様達にも、もっと人生を楽しんでもらいたいと常々考えております。

 

 今後、学びの時間に取り組むことで

利用者様達の暮らしをゆたかにし、楽しく充実し人生を送るお手伝いが

できるように頑張っていきたいと思います。

 

 

これからも小牧の利用者様たちにいろいろな「学びの経験」が出来るように考えていきたいです。

 

「学びの時間」はしょうがいを持った方でも地域・社会で暮らすため、

 しょうがいを持った方でも社会で健常者と同じように生活するための取り組みの第一歩でしょう。

 

 

小牧ワークセンターの古賀でした。

 

 

 

 

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