これで笑顔にもどれるかな!? | 鞍手ゆたか福祉会スタッフブログ

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鞍手ゆたか福祉会は、福岡県鞍手町を拠点に、直方市、宮若市、行橋市、北九州市、福岡市、宇美町、長崎県大村市、
東京都新宿区で障碍者や高齢者の支援を行っている社会福祉法人です。

 老人ホームで清掃・洗濯の作業に6年従事しているNさんから SOSの連絡が
  (ちなみに Nさん 知的しょうがいB1です)

 就職先の会社を訪問し、どうしたのか尋ねると・・・・・・・

 せっかく入社後、ヘルパーの資格を取ったのに 1日中 清掃・洗濯の作業ばかりするのに疲れた! 清掃・洗濯の作業を減らしてもらい、その分、介護補助的な仕事をさせてもらいたい。
それが、無理なら辞めて別の会社に変わりたいとの涙の訴えがありました。

 これまでも、職場のストレスがたまると何度か同じような訴えがありましたが、その時はジョブコーチや関係支援機関・県央スタッフから「せっかく○○年頑張って来たのだからもう少し頑張ってみましょう」とか「会社が変わると1からのスタートなので給料も下がり好きな事も出来なくなるよ」などの本人に対する声かけをするとともに、会社へ作業内容の変更が出来ないか検討をお願いしてきました。
 結果的に作業内容は変わりませんでしたが、Nさんも声かけしてもらったことや愚痴を聞いてもらったことにより気持ちも落ち着き退職せず勤務を続けてきました。


 今回もSOSの連絡を受け、まずは同じようにNさんへの声かけを行い、Nさんの会社での愚痴を聞いてやることにより、どうにか気持ちも落ち着き、Nさんからもう少し頑張ってみるとの言葉がでたので安心していたのですが・・・・数日後に SOS が! 県央だけでなく他の支援機関のスタッフにも何度か繰り返されました。さすがに、今回はNさんのメンタル面を考えると定着支援から転職への支援に変更した方が良いのかなとの気持ちもよぎりました。

 でも、Nさん 辞めたいという気持ちの裏腹に せっかく6年働いて慣れた会社なので働き続けたいという気持ちも残っていたので、支援者を介してNさんの気持ちを伝えるだけでは なかなか会社の方の心を動かせないとの判断から、作業内容の変更のお願を行う席にNさんも参加してもらい直接思いを伝えてもらいました。
 それでも、その場では そう簡単に清掃・洗濯を減らしての作業変更は難しい、減らした分の作業を他のスタッフ(介護士)がするとなれば本末転倒だとの会社側の判断でしたので、当面は1日の作業の中で気分転換を図れるよう清掃・洗濯の合間に食事準備やおやつ準備などを組込んでいただくよう提案し了承を得ました。
 Nさんからも1日中洗濯・清掃だけでなく別の仕事で気分転換できるなら頑張ってみるとの言葉と笑顔も見られたので、引き続き作業変更の検討をお願いし会社を後にしました。

 翌日、他の支援機関のスタッフからNさんが落ち込んで電話をしてきたとの連絡が入りました。どうして?昨日の話しを理解出来てなかったのかな?、再度、Nさんの状況確認をしないといけない。 と思っていたところに会社から電話が・・・・Nさんが また休んでしまい、これでは会社として面倒が見れないと言われるのではとの不安がよぎりました。・・・・・・

 が、Nさんの作業内容を見直すから、Nさんがしている清掃・洗濯が出来る方(障がい者)たいたら紹介して欲しいとの連絡でした。

 この電話はNさんにとっても仕事を探している他の障がい者の方にとっても嬉しい連絡でしたので、早急に探して連絡します。と即答しました。
 会社の方も、これまでの6年間一生懸命働いてきたNさんを、掃除をしながらも老人ホームの利用者さんの話し相手になっていたNさんの功績を考えての決定だったのでしょうね。

 これで、Nさんも また笑顔で一生懸命頑張れますね。          県央 堀