~6/8(月)付産経新聞夕刊より~

 おはようございます。6月9日(火)池田の朝は雨のスタートです。

 「『行ってきます』と言ったきり『ただ今』を言うことのできなかった子供たち、『お帰りなさい』を言うことができなかった親がいたことを忘れないように・・・」大阪教育大学付属池田小学校の校長は昨日の集いでそのようにお話しされたとか。
 天国から8人の天使が見守る中、昨日は「祈りと誓いの集い」が開催されたとのこと、昨日も書きましたが、あの悲惨な事件が歴史上の一つの事件として風化することなく、学校の安全について改めて考える日として、いつまでも子供たちの安全を考える日として、続けて頂きたいと思っています。

 「私はいったい何をどうさせていただいたらいいのか?」あのチキンラーメンの発明王、安藤百福さん(故人)からお電話を頂戴したのは、あの事件の起こった翌日の早朝のことでした。「学校の建て替えが必要になってくるのではないか、大変だね、私にできることは・・・?」ありがたいお見舞いと協力申し入れのお電話でした。
 「学校は国立の小学校ですから、学校に関してハード面で直ちに池田市が費用負担を迫られることはありませんが、でも、安全対策でいろんな手立てを講じる必要が出てくると思います。池田市ではそういうニーズにこたえるために市民安全基金をつくる必要があるのではと考えています。」「で、私はいかほど協力すればいいのか」「まずは1千万円程度の基金と思っていますので、半分の500万円ほどご協力いただければありがたいのですが・・・。」

 私が市民安全基金を思いついたのにはわけがあります。実は、事件の日の夕方、公明党の代議士で池田市出身の冬柴先生(故人)が池田市にお見舞いに来てくださり、党の方からということで池田市にお見舞金を頂戴いたしました。今後もそのようなことはありうるだろうからその受け皿としても基金をつくっておく必要があるかも。そう思っていた時のお電話だけに、大変ありがたく受け止めてそのようにお話しさせていただきました。

 翌日、500万円の小切手が届きました。おかげさまで池田市に市民安全基金が設立されて、たしか初年度で3千万円ほどになったと記憶しています。そのお金を原資としてスクールキーパーの配置や、市民安全パトロール隊の設立に繋がっていくことになったわけです。

 「しまった」500万円の小切手を見てそう思ったことも記憶しています。「学校の建て替えまで想定して、協力してやろうとおっしゃったんだから・・・・、もう一桁上でも協力していただけたのかも・・。」もともと貧乏性な私のこと、そんなものでした。でもでも本当にありがたいことです。いろんなタイミングで安藤会長にはアドバイスをいただき、ご協力いただいたことを改めて思い出した昨日でした。

 今日はその「安藤スポーツ・食文化振興財団」の役員会がありますので、横浜の安藤百福発明記念館に寄せて頂くことになっています。

 ということで皆さん、今日も一日、楽しく明るく、元気に頑張りましょう!