おはようございます。3月7日(木)池田の朝は晴天のスタートです。

 1票の格差訴訟で昨年の東京1区の選挙については違憲(選挙そのものの効力には影響せず)との判決が出されました。新聞各紙のおいても格差を生んでいる最大要因の一つが「都道府県に1議席ずつ割り振られている、一人別枠方式が問題」と報道されています。

 一方、1票の格差とは別に「人口の都市集中」「過疎と過密」という地域間格差についても問題であることは昔から指摘されています。国会の場で、その過疎地域の声を代弁する票がどんどん減っていく、そのことをカバーする方法は?人口や面積に関係なく、各都道府県にまず1議席を配分する、それが精いっぱいの「一人別枠方式」です。

 憲法では主権者たる国民が平等に政治に参加する権利を有することをうたっています。その1票の価値が場所によって2倍以上の格差が生じることは憲法上好ましくありません。それが今回の判決です。

 ある所に20歳以下の子どもばかりの村がありました。またある所には70歳以上の老人ばかりの村がありました。子供村には投票権はゼロ、老人村の全員は有権者です。選挙になると候補者の皆さんは老人村に群がり子供村は静かなものです。
 市政でも、県政でも、国政でも、その後子供村の子ども達の生活や将来のことはほとんど議論されず、老人村の老人対策だけが議論の対象になってしまいました。さてさてこの子供村の将来は・・・。夢みたいなおとぎ話です。

 過疎の村や町、面積の割には人口の少ない県の国民の声はどのように反映されるべきなのでしょうか。成人一人1票だと、人口の多い所の声が国を代表する声になってしまいますがそれでいいのでしょうか。勿論、憲法解釈上はそれでいいことになります。

 道州制論議や選挙制度の在り方も含めて立法府と行政府に課せられた責任は大きいと思います。この際日本の将来を見据えながら大胆な改革を望んでやみません。

 またまた長くなってしまいました。
  
 それではみなさん、今日も一日、明るく楽しく、元気に頑張りましょう!