おはようございます。2月1日(金)池田の朝は晴天のスタートです。

 大津市におけるいじめ自殺事件と日本女子柔道の園田監督の会見の模様が新聞の一面を飾っています。「女子柔道においても第三者委員会を早急に立ち上げて真相究明を」そんな声が出てくるのでしょうか、そんなことはありませんよね。当事者である監督が事実をおおむね認めたうえで監督の辞意を表明しているのですから。

 大津の事件(あえて事件と書かせていただきます)では第三者委員会が自殺の原因はいじめにあったと断定したようです。それを受けて市並びに教育委員会は改めて謝罪ということになってくるものと思われます。

 桜ノ宮の問題については体罰が常習的に行われていたという事実とその体罰を受けていた生徒が一人亡くなったという事実は明らかになっています。では体罰と自殺の因果関係は誰がどう明らかにするのでしょうか。またまた第三者委員会なのでしょうか。市長は生徒が亡くなったという事実を重く受け止めて体育科の入試の中止という重い決断を教育委員会に求められました。

 以前池田市で事故が起こったとき、私は市の責任を認めて謝罪すべきという発言をしたことがあります。その時の弁護士さんのアドバイスは、市長としては軽々に認めるな、謝るなということでした。最終的に市の賠償責任を問われる様な場合、先に最高責任者が認めているではないかという所で全ての責任が市にあると認定されかねないということからです。その場合、市長が住民監査請求の対象となって払い過ぎとなった賠償金の返還を市にしなければならないことになりますよ。とまあそういう理由からです。弁護士さんとすれば、適切なアドバイスであったと思います。「いや違う、この場合市が中途半端に逃げれば、今後市政運営のうえで悪い影響が出てくる。」私は主張を曲げませんでした。大阪市長もそんな思いから少々強引とも思える決断をされたのでしょうか?

 首長の使命、それは市政運営における最高責任者として、慌てず、焦らず、大局的にしかもスピーディーに対処することです。すぐさま一方に立つのではなくてあくまでも大局的に判断をする。難しいことですが、必要なことです。

 何でもかんでも第三者委員会に任せる風潮は決してよくないと思います。まずは当事者間での検証、話し合いが大事だからです。大津の場合、いじめ自殺事件のもう一方の被害者救済という大局も大事だと思います。いじめはよくない、亡くなった生徒はかわいそう、だから二度と同じようなことが起こらないように真相を究明して対処すべき、もちろんです。

 一方で残された生徒の皆さん、保護者の皆さん、教職員が今後の当該学校の在り方についてどのように向き合っていくのか、卒業を前にした、受験を前にした3年生をどう導いていくのかということも忘れてはならない大事なことです。当然混乱の無いように指導されているのでしょうが、その辺が見えてこないのは単にマスコミの報道の姿勢だけに原因があるとは思えないのですが・・・?

 またまた長くなってしまいました。今日はこの辺で・・・。

 今日は10時半から新聞社の取材、午後は母校関西大倉高校へ、夜は懇談会1件の予定になっています。

 ということで皆さん、今日も一日、明るく楽しく、元気に頑張りましょう!