今日も梅雨の晴れ間の大阪です。

マスクで熱中症にならないように、場所を選んでマスクを外したり、水分補給をしましょう。

 

前回無料の力と行動経済学について書きました。

なぜ突然行動経済学なんだ! と思われたかもしれません。

そこで今日は行動経済学を知るきっかけについてです。

 

坂岡洋子『老前整理の極意』 NHK出版 2018年 より

 

なぜものが増えるのか

 

わたしが老前整理で疑問に感じていたことがいくつかあります。たとえば、頭では使わない、着ないとわかっているのになぜ手放せないのか。他人のものは平気で捨てろと言えるのに自分のものは捨てられないのかなどなど。

 

そして疑問を解くカギを探し続けていました。これらは片づけや整理のテクニックの問題ではなく、心の問題です。紆余曲折の末にようやく見つけたのが行動経済学です。

 

老前整理と行動経済学というと、かけ離れているように思われるでしょう。しかし行動経済学の理論を知れば知るほど、わたしの疑問が嘘のように氷解していきました。従来の経済学では説明しきれない矛盾した人間の行動を、人間の心理面から解明しようとする新しい分野がこの行動経済学です。老前整理の「なぜ」の答えを行動経済学の中から見つけたいと思います。

 

行動経済学との出会い

 

 わたしが行動経済学を知ったきっかけは三年ほど前(2014年頃)、あるテレビ番組で、流通大手企業の会長が自社で販売する弁当の商品化にあたり、自ら試食して可否を決めているとおっしゃるのを見て興味を持ち、その方の著作物を読みました。そこで見つけたのが「行動経済学」ということばで、これが私のスタート地点になりました。

 

はじめは用語もわからないことだらけでしたがひたすら、次から次へと読んでいきました。幸いなことに行動経済学の歴史は浅く、当時書店に並んでいる本も数冊でしたのでとにかくすべてを読んでは、その中に紹介されている本を探して読むという日々が続きました。

 

はじめは何のことやらさっぱりわかりませんでしたが、繰り返して読むうちに用語や流れも少しずつわかるようになりました。また次々に新しい本が出るので、読んでいくうちに、老前整理の「なぜ」を解くカギはこれしかないと思うようになりました。

 

 

 

 

くらしかるHP1