人は強くならねばならないのか?

という、自問自答です。


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先日、あるグループで雑談していた折、

学生時代について話題になりました。


学生時代、つまり学校での生活。


私は、机のオベンキョウは

比較的得意だったので、

かえって目立ってしまい、

周囲とうまく馴染めないことが

多かったのです。


と思いきや、良くも悪くも「目立ってしまう」という特徴を活かして

色々な場にも出ていくこともありました。


総じてみると、どうしても

ネガティブな方ばかりが記憶に残っているので、

そういう話題が多くなってしまい、


最終的には

ポジティブな方を伸ばしていったらどうか

というところに落ち着きました。


確かに、そうですよね。

良いところを伸ばしていくというのは

当然の帰結かもしれません。

また、あまりネガティブな面に注目しすぎず

過去の良かった部分に目を向けることも

大事なことです。


それはそれとして、

一方で、最近つくづく、思うこともあります。


「弱い自分から、強い自分になる。」

以前の私なら、もっともっと強い自分になろうとしていたと思います。


・・・しかし、本当に人は強くならなければならないのでしょうか?


ある意味では、そうかもしれません。


何度か書きましたが、私は競争に勝つという道を教えられ、また自ら歩んできた人間でもあります。

強くなるということは、私の生存戦略でもあったのかもしれません。


そして、その過程で、

強くなろうと人を押しのけていく様を

見てきた経験があります。

正直、私自身もやったことがあると思います。


一方で、私のメンタルには弱点も多く、

落ち込んだり、仕事で上司からの指摘が辛くて

デスクで泣いたことも何度もあります。


そんなとき、強くあらねばと思うほど、

弱い自分が私の心の中で否定されていくのです。


私は、キャリアステージが変わるごとに、

自分が強くあれるような居場所を探していました。


しかし望んだ結果が得られないと、

その度に、がっかりしていました。

そしてまた次に自分が強くなれそうなポジションを探すのです。


ようやく、そんな自分のスタンスに気づくことができました。


私はもう、強くあろうと思わない。


いや、強くはなりたいが、その道を変えようと思います。


弱い自分を否定しない。


それが、周囲の人の弱さも、否定しないことに

つながるのだと思うのです


自分が、強くあらねばと思うと、

他人にも、それを無意識に強要してしまう自分にも気づきました。


そして、他人の弱いところまでも否定してしまうのです。


人は強いところも、弱いところも併せ持っている存在なのではないかと思います。

(中には、弱いところが何もない人もいるのかもしれませんが)


弱い自分のまま、周囲の人の弱さとも付き合いながら生きていく。


これが、今からの私の生き方におけるチャレンジではないかと思います。


そして、この生き方自体が、最終的には、私に強さをもたらしてくれるものと信じています。