「好きを仕事に」とか

「自分らしい働き方を」という

うたい文句が世の中に溢れていますが、

 

自分のキャリアを振り返ってみると、

自分らしい働き方なんてものは

そう簡単に見つかるものではなく、

 

目の前の仕事を、

コツコツと何年もやり続けていった先に

見つかるものだと思っています。

 

 

 

当時は辛くて死んでしまいたいと思うくらい

大変だった時期に、

歯を食いしばりながらやっていたことや、

 

別にやりたい仕事ではなかったけれど、

やり続けてきた仕事が、

 

自分の強みになっていたり、

今の仕事に、役に立っていたりする。

 

 

少し長くなるのですが

私のキャリアを振り返ってみたいと思います。

 

 

ご興味のある方は

お付き合いいただけると幸いですニコニコ

 

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

 

若い頃は、あまり何も考えていなくて、

女性でも働きやすそうな

地元の大手住宅関連メーカーに新卒で入社しました。

 

 

 

 

田舎でのんびり働いていくかと思いきや、

 

入社1年目で東京に転勤になり、

「商品部」という部署に配属されました。

 

 

商品部が何をやる部署かは

説明がむずかしいのですが、、、

とにかく「商品を売るためになんでもやる部署」でした。

 

 

・カタログやホームページ等の制作を指揮したり

・社内外に向けて、商品の勉強会をしたり

・ショールームに商品をどうやって展示するかを考えたり

・ビックサイトの展示会で、お客様を捕まえて商品の説明をしたり

・その他、諸々

 

 

商品部は、経験を積んだ30~40代の社員が配属される部署だったので

新入社員の私にとっては、大変すぎて、

与えられた仕事を打ち返していくことで

毎日が必死でした。

 

 

新宿駅のホームで、

「線路に落ちたら、明日は会社に行かなくてもいいかな…」って頭をよぎるくらい、

追い込まれていた時期もありました。

 

 

それでも、7年働いていたら

それなりにやりがいを感じるようになりました。

 

 

周りの人もいい人ばかりでしたし。

 

 

でも、会社の合併があり

会社の先行きが見えなくなりました。

 

 

「20年、30年後も

 自分はこの会社で働き続けていたいか?」

 

と考えた時に、

 

答えは「No」だったので、

29才の時に、結婚を機に転職しました。

 

(ちゃっかり者です。笑)

 

 

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(退職する日)

 

 

 

自分は何がやりたいんだろう、、、

と考えた時に頭に浮かんだのは

大学時代にやっていた「建築設計」のこと。

 

 

 

 

大学の勉強は苦手で、

からっきしダメでしたが、

唯一、設計の授業だけは得意だったので、

 

 

設計事務所だったら

自分の得意なことが活かせるはず!

と思って、転職しました。

 

 

 

だったのですが、、、

 

転職してみて気づいたことは、

設計事務所の仕事は、

とにかく細かい仕事が多い!!

 

 

 

「神は細部に宿る」という言葉がある通り、

いい建築をつくるためには

ミリ単位で部材の納まりを考えたり、

金物を選んだり、、

ということが要求されました。

 

 

私は、建物のコンセプトや間取りを考えることは得意だったけど、

細部を考えることが

めちゃくちゃ苦手だということに

転職してから、気づいてしまったのでした泣き笑い

 

 

大学の授業と、実務は違った...orz

 

 

 

「せっかく大企業を辞めてまで転職したのに、どうしよう…」

 

と後悔したことも、しばしば。

 

 

その頃は、学生時代の同級生が

大企業でバリバリ働いていたり、

好きな仕事で活躍している話を聞くと、

すごく羨ましく感じていました。

 

 

 

ただ、幸いというべきなのか、

設計事務所にも「集客」は必須で、

 

設計の仕事以外にも

ホームページやチラシをつくる仕事があり、

そこでは前職の経験を活かすことができました。

 

 

 

といっても大企業の知識や経験を活かして

集客しようとしても、最初は通用せず、

失敗することも多かったのですが、

 

 

それでも続けていくうちに、

 

 

中小、零細企業の場合は、

飾らない人柄や想いが伝わると

お客様は信頼して仕事を依頼してくれるんだ

ということが分かってきました

 

 

 

発信の仕方が変わると、

来てくださるお客様が変わり、

自分達社員の働き方まで変わるんだ!

 

ということに気づいた時、

「集客」という仕事の面白さに

ようやく気づいたのでした。

 

 

 

そして、今はフリーランスとして

写真撮影やホームページ制作をしています。

 

 

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結局、自分らしい働き方を探して、

回り道をしてみたものの

 

やっていることは、

20代の時にやっていたことと同じです泣き笑い

 

 

 

でも、最近思うのは

やってきたことにムダなことは一つもなくて

全部今の仕事につながっているということ。



こんな仕事、何の役に立つんだろう…

と思っていたことが、

案外、今の仕事で役に立ったりするので

不思議なものです。

 


 

世の中には、

「自分らしい働き方を見つけるワーク」

とかもありますが、

 

 

結局、「自分らしさ」は

頭で考えて分かるものではなく

自分の経験の中にしか見つからないモノ。

 

 

やってみないと分からない。

 

 

今、「自分らしい働き方」が

何なのかが分からなければ、

 

目の前の仕事を

コツコツと一生懸命にやることが

一番の近道だと思います。