洗面所に洗濯かごを置いたら、洗濯機の扉が半分しか開かなくなった。かごは入ったのに、その横を人が通れなくなった。
狭い洗面所では、容量の大きいかごを選んだ瞬間に、洗濯機の可動域と通路のどちらかが犠牲になります。
ランドリーバスケットは、容量ではなく置き方で選ぶと絞り込めます。洗濯機の横へ細く置くのか、必要な数だけ縦に積むのか、上下2段で分けるのか、使うときだけ脚を広げるのか。この4通りです。
洗ったあとの動線まで含めて整えたい場合は、狭い部屋向け室内物干し4選も参考になります。
買う前に測っておく場所
測っておきたいのは次の9か所です。
洗濯機横の空き幅。壁や洗面台との間に何cm残っているかを見ます。
壁から洗濯機前面までの奥行き。かごが洗濯機より前へ出るかどうかがここで決まります。
人が通るために残しておきたい幅。かごを置いたあとの残り幅です。
ドラム式洗濯機の扉の可動域。扉は手前へ大きく開くので、開いた先端までの距離を測ります。
縦型洗濯機の蓋を開ける空間。上へ跳ね上がるぶんの高さです。
洗面台の扉や収納扉との干渉。かごを置くと開けられなくなる扉がないか確認します。
バスケットを持ち上げるときの上部空間。棚の下に置くと、持ち上げる動作ができないことがあります。
積み重ねる場合の全体高さ。1個の高さ×個数で見ます。
キャスターで動かす場合の前方空間。引き出す距離ぶんの余裕が必要です。
ランドリーバスケット4商品の比較
洗濯機横の細い空間へ置く 山崎実業 tower ランドリーワイヤーバスケット スリム M 10001
容量は約23L。スチール製のワイヤーバスケットで、ハンドルは使わないときに水平へ倒して収納できる可動式です。ワイヤー構造なので通気性があり、湿気がこもりにくくなっています。
向いているのは、洗濯機の横にできた細い空間だけで洗濯物を受けたい人です。ほかの3商品と違い、脚もキャスターも段もない単体のかごなので、置き場所の自由度が高くなります。
向かないのは、家族ぶんの洗濯物をまとめて入れたい人です。23Lは4商品のなかで最も小さい部類で、2人ぶん程度が目安になります。
設置条件は、本体の幅が入ることと、ハンドルを起こして持ち上げる動作ができる上部空間が残ることです。購入前の注意点として、山崎実業のワイヤーバスケットにはレギュラーとスリムがあり、さらにMとLがあります。品番10001はスリムのMです。ページによっては4サイズがまとめて売られているので、選択欄を必ず確認してください。
上下2段で分ける アイリスオーヤマ ランドリーバスケットワゴン2段 LBW-452
本体は幅31.9cm、奥行45cm、高さ77.4cm。重量は約5.1kgです。バスケットは上段が浅型で約10.5L、下段が深型で約31.0L。耐荷重は全体で約10.6kg、バスケット小が約3kg、大が約6kg、フックが1個あたり約0.8kgです。
バスケットは取り外せます。持ち手とキャスターが付いていて、フックが2個付属します。フレームは金属、取っ手は木製、キャスターはポリプロピレン。組み立てが必要です。
向いているのは、洗う前と洗ったあと、あるいは洗剤類と衣類を分けたい人です。4商品のなかでこれだけが縦方向に2段を確保します。
向かないのは、洗濯機の横幅が31.9cmを下回る人です。高さ77.4cmもあるので、洗面台の張り出しがある位置には置けません。
設置条件は、幅31.9cm×奥行45cmが確保できることと、キャスターで前後させる余地があることです。購入前の注意点として、上段は浅型なので衣類をたくさん入れる用途には向きません。上下で入れやすさが変わります。
必要な数だけ積む ライクイット スタッキングランドリーバスケット L LBB-12C
約幅27.7cm、奥行45.5cm、高さ39cm。ポリプロピレン製で、バイオマスプラスチックを約30%配合しています。日本製です。メッシュデザインで通気性があります。
取っ手を立てた状態にすると、同じバスケットを積み重ねられます。別売りのスライドキャスターSC-01を取り付けることもできます。メーカー表示では、2本のハンドルにかかる荷重は5kgまでとされています。
向いているのは、家族ごとや衣類の種類ごとに分けたい人です。ほかの3商品が1台で完結するのに対し、これだけは必要な数を買い足して構成を変えられます。
向かないのは、最初から分別する必要がない人です。1個だけで使うなら、積み重ね機構のぶん割高になります。
設置条件は、幅27.7cmが入ることと、積む個数ぶんの高さが確保できることです。購入前の注意点として、高さ39cmを2個積めば78cm、3個で117cmになります。上に積むほど、洗濯物を入れる位置が高くなります。
かがまずに出し入れする 山崎実業 tower 折り畳み脚付きランドリーバスケット 1462
脚を折り畳んだ状態で幅41cm×奥行30cm×高さ41.5cm、脚を立てた状態で幅43cm×奥行30cm×高さ59.5cm。容量は約33Lで、重量は約1.8kg、耐荷重は約4kgです。スチール製のワイヤーメッシュで、ハンドルが付いています。
脚を立てると高さが約18cm上がり、かがまずに洗濯物を出し入れできます。脚を畳んだ状態でもそのまま使えます。
向いているのは、洗濯のたびに腰をかがめるのがつらい人です。4商品のなかでこれだけが、使うときと片付けるときで高さを変えられます。
向かないのは、置きっぱなしにしたい人です。畳める構造は、しまう場所があってはじめて意味を持ちます。
設置条件は、脚を立てた幅43cmが入ることです。折り畳み時の41cmで測ると2cm足りなくなります。購入前の注意点として、耐荷重は約4kgです。濡れた衣類は乾いた状態より重くなるので、容量33Lいっぱいまで入れられるとは限りません。
4商品の選び分け
洗濯機横の幅を最優先するなら10001です。単体のかごなので、空いている隙間の形に合わせやすくなります。
洗濯物を上下で分けたいならLBW-452です。1台で2段ぶんの仕分けができます。
家族ごとや衣類別に分けたいならLBB-12Cです。必要な数だけ買い足して、あとから構成を変えられます。
腰をかがめずに出し入れしたいなら1462です。脚を立てれば作業する高さが変わります。
買ってから気づきやすい点
本体は置けても洗濯機の扉が開かないことがあります。ドラム式の扉は手前へ大きく開くので、かごの奥行きより扉の可動域のほうが問題になります。
バスケットを持ち上げる空間がないことがあります。棚の下や洗面台の下に収めると、上に抜く動作ができません。
2段型は上段と下段で入れやすさが異なります。浅型の上段に厚手の衣類を入れると、すぐあふれます。
積み重ねると全体の高さが増えます。1個ずつは低くても、3個積めば洗濯機より高くなることがあります。
容量を増やすほど通路が狭くなります。大きいかごを買うほど、その前を通るスペースが削られます。
キャスター付きでも段差は越えにくくなります。洗面所の入口に段差があると、引き出すたびに引っかかります。
濡れた衣類を長時間入れたままにしないでください。通気性のある構造でも、湿ったまま放置すればにおいの原因になります。
洗濯物が乾かない時期の対策としては、部屋干し向け衣類乾燥除湿機4選もあわせてご覧ください。

まとめ
ランドリーバスケットは、最大容量で選ぶものではありません。
先に決まるのは、置ける横幅と、必要な分別数と、洗濯機の扉との干渉と、持ち運び方です。この4つが合わない商品は、どれだけ入っても使い続けられません。
大切なのは、たくさん詰め込めることではありません。洗濯機の扉を開けたまま、その横を普通に通れることです。
