梅雨時期は体調を崩す方がけっこういらっしゃるようですね。
こんな時こそ、「おうちごはん」
素材を味わい、味覚を育て、家族みんなの心と体が元気になりますよ
「おうちごはん」の決め手は「おだし」だと思うのです。
世界で注目を集めている「和食」も、四季折々の多彩な食材や各地の風土と伝統を駆使して伝えられてきた「日本の食文化」。
誇らしいですね
中でも「うま味(UMAMI)」という感覚は、よく見てみるとほかの食文化では注目されていない様に思います。わざわざ昆布やいりこなどでおだしをとってうま味を加え素材そのものをおいしく食べる文化は“和食”ならではでしょう。言い換えれば、おだしを抜きに、和食は語れないと思います。
昆布だしのとり方のコツ
①一晩水につけること。
②ぐらぐら煮立てないこと。
ぷつぷつと細かい泡が出るくらいが目安。
③昆布をとり出した後も火を止めず少し加熱すると良い。
特徴
野菜料理に合う
野菜の味を邪魔せず、自然の旨味、甘味を引き出すので最低限の調味料で済みます。
鰹だしのとり方のコツ
①一番だしは、昆布だしに鰹節を入れてとる。
②煮立たせないこと。
③鰹節を広げて火の通りをよくすること(これで生臭みがないだしになります)
いりこだしのとり方のコツ
①水につけておくのがベスト。昆布と合性バツグン
②①ができなかった場合は、フツフツと煮る時間を少しとってください。
ここでもグラグラ煮立てるのはNGです
裏技1
麦茶を作るポット(立て置き、横おきOKのもの)に昆布、いりこ、干ししいたけをいれて、水を入れ冷蔵庫で一晩置く。
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朝ごはんのときに、美味しいおだしが使えます。
裏技2
ふだん使っていない、大きめの急須やティーポットに直接鰹節とか昆布を切って入れ80℃ぐらいに冷ましたお湯を注ぎ1分~2分ぐらい置いて出す。
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だし茶漬けとか、おひたしとか、だし巻き玉子とかちょっと必要な時にすぐ作れるので、とっても便利です。
ちょっぴり気になる旨味事情
今、何でもかんでも旨味がバシッと出ていないと、おいしくないという人が増えています。
流行っている市販のおかずの材料を見てみると、砂糖、化学調味料(アミノ酸等)がたっぷり入っていますね。
いつもそういうものを食べていると、味覚がおかしくなり、化学調味料が入っているような旨味でないと美味しく感じられなくなります。
素材のそれぞれのおいしさをしっかりおいしいと感じられるようになるには美味しい“おだし”を使った「おうちごはん」が決め手です
難しく考えないで、裏技を使って、おだしをとってみましょう。
子ども達のパクつき方が違うと思いますよ。
UMAMIは昔から日本人を育んできたんですね。