リニア新幹線っているの!? | 暮らしに虹をかける会

暮らしに虹をかける会

暮らしに虹をかける会(No more 社会毒!!)のブログです

JR東海によるリニア新幹線の建設費用は約9兆円であり、これは原発20基分に相当します。





2027年までに東京-名古屋間で5.43兆円、2045年までに名古屋-大阪間で3.6兆円の見通しで完成する予定みたいですね。


これは世界一の建設工事費であり、国内で最大規模の1兆4975億円かかった関西国際空港の建設費用よりはるかに上回る金額になります。


このリニア新幹線は、表面上はとても聞こえがいいんです~。


世界最高速度の時速505キロで走行でき、東京-大阪間の所要時間が67分ですむ超電導磁気浮上式鉄道で、運転士不在の遠隔操作で走る、夢の新幹線として発表されています。


朝日新聞のアンケートによると、「不要」「どちらかといえば不要」が54%、「必要」「どちらかといえば必要」と答えた人が37%のようです。


当初、黒字の見積もりを算出していたJR東海は、2013年では社長である山田氏が絶対にペイしない」と記者会見で公言しています。また、専門家などの意見においても赤字は明白であるという声も多いです。




このリニア計画において、たくさんの問題点があります。




まずは、「電磁波被曝」の問題です。

リニアは磁気の力により走行するため、乗客に対しての強い磁場が生じます。

報告では6,000~40,000ミリガウスにもなり、小児白血病の発症可能性(2倍)のある4ミリガウスの居住環境の1,500~10,000倍もあります



ほとんどが地下トンネル走行のため自然破壊や地下水脈破断の問題があり、特に南アルプス直下のトンネル堀削工事による環境問題や残土処理問題があげられます。



2045年の本格開通時には、人口減少により輸送需要が格段に減ることが予想されます。


輸出も莫大な費用の為、どこの国も受け入れるのは難しいといえるし、そもそも現行の新幹線においても費用があわずベトナムやタイは交渉を頓挫しているんです


他路線への乗り入れが全くできず、鉄道で重要なネットワーク性がありません。在来鉄道と比べても利便性の面でも厳しいものがあります。


リニアは在来の新幹線の3~5倍の電力を必要とします



「現行の新幹線の輸送力の限界による増強」が目的の一つのようですが、現在の平均利用率(座席利用率)が60%であり40%も空席があることを考えればこれは矛盾しています


また、「老朽化・震災対策」が目的であることは、リニアの巨大費用を考えれば、在来線の改修工事の方が現実的であるし、仮にも震災が起きた時は旅客輸送より物資輸送が最優先のためあまり有効的ではありません。


そして、「移動時間短縮」が目的になっていることは、ここまでのリスクを考慮して、果たして誰が望んでいるのでしょうか。



国から借金をしてJR東海が全額負担といえども、これではJALの二の舞になる可能性が強いわけです。


民間といえども公共性の高い、市場をほぼ独占しているJRが行うわけで、これが赤字になってしまえば、その負担はやツケは当然、私たち国民や私たちの未来の子孫にに降りかかってきますよ



同じような構想をもっていたドイツでさえも慎重な検討会議を何年も重ね、リニア計画から撤退しました


撤退は失敗ではありません。勇気ある撤退は今後の日本に希望を持たせるはずです。


おそらく、この無謀ともいえるリニア計画のごり押しの背景には、原発再稼働が備わっていると思います。


国や電力会社は一日も原発を再稼働したいのです。原発を再稼働しなければ、多額な維持費や借金が支払えないからなんですよね。



※参照:橋山禮治郎 著など。
http://www.gsn.jp/linear/index.html
http://blogos.com/article/68784/
など。