前回のつづき
施設入所まで、最短で1ヶ月。
(面談や施設側の準備・手続きがある為)
あっけなく10年間の介護の終わりが見えた。
(結局、私が自分で決めているのですが
)
期限が決まると
穏やかに母と接することが出来る
優しい私がいました![]()
介護は、期限が分からないから
しんどいし、辛いのですね。
真っ暗なトンネルを
ただただ歩いている感覚。
先が見えないって、不安しかない。
ゴールが見えなくても、引き返せないので
進むという選択肢しかなかったな。。。
自宅介護、最後の一か月間
私がしていたこと。
毎日、母に愛情を込めて介護する![]()
心をこめて、介護する![]()
看取りは自宅で…と思っていたので
施設という選択肢がなかった私。
だけど、手に負えなくなった現実
と向き合った時、素直に
受け入れることが出来ました。
【母を笑顔で送り出すための一ヶ月間】
というタイトルで記録しています![]()
優しい気持ちで、母の髪を洗う
母の好きな和菓子を買ってくる
お花を飾る
最後の毛染めをする
一緒にスーパーへ買物に行く
どれも普段からしていることですが
「心をこめて」「愛をこめて」が大事![]()
今まで、嫌々やっていたんだなぁとか
いや、ここまで本当に頑張ったなぁとか
いろんな感情がこみ上げてくる![]()
期限が決まれば
あっという間に過ぎていった日常。
なりたくてなった訳でもない認知症。
脳の病気です。
母も頑張ったし、父も頑張った。
そして、私も頑張った。
今世の大事な家族。
地球に生まれて初めて
毎日が愛おしいと思えたかも![]()
この頃には、自宅という概念も
曖昧になっていた母。
入所日、兄も含めた4人で施設へ。
「お食事、ご用意してますので
一緒に行きましょう~」と
明るく連れて行ってくれた相談員の女性。
(この女性がいたから入所を決めた!)
嫌がる様子もなく、振り返ることもなく
あっさりと部屋へ歩いていきました。
嫌がるかも…そう思っていた私。
そんな態度を見てしまったら
また心が揺らいだかもしれない。
母の性格が素直で良かったなと
しみじみ思います。
つづく
