読書感想文:中島みゆき『中島みゆき全歌集1987‐2003』 | 倉山塾東北支部ブログ

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中島みゆき全歌集1987-2003 (朝日文庫)

 

初めて中島みゆきの曲を覚えたのは

 

小学生のとき。

 

 

ドラマ『家なき子』の主題歌

 

『空と君のあいだに』だ。

 

 

幼馴染の家にカラオケがあって、

 

よくそこで歌っていたものだ。

 

 

当時は、なんとなく「いい歌だな~」

 

と思っていただけだが、年を経るにつれて

 

だんだん歌詞の意味が沁みるように…

 

 

年を取ったものだ。

 

 

『家なき子』で言えば、

 

次作の主題歌『旅人のうた』

 

の方が好み。

 

 

“あの日々は消えても まだ夢は消えない”

 

 

こういうノスタルジックな感じが

 

たまらなく好きだ。

 

 

さて。

 

本書収録の曲で一つ選べと言われれば、

 

なんといっても

 

『永遠の嘘をついてくれ』。

 

 

2006年のつま恋で

 

吉田拓郎と一緒に歌ったものを聴いたのが、

 

新社会人になりたてのとき。

 

 

あれを聴いたときの衝撃といったらもう…!!

 

 

内容は、昭和40年代の

 

学生運動をベースにしたもの。

 

 

ただし、決して左翼活動家に対して

 

贈った歌ではない。

 

 

みゆきが拓郎を激励するため作ったものだ。

 

 

 

 

なぜこの曲が学生運動を背景にしながらも、

 

夢破れた友に対する激励のような内容なのか。

 

という話はひとまず措くとして…

 

 

やはり最後の

 

「出会わなければよかった人などないと笑ってくれ」

 

というところ。

 

 

出会わなければよかった、

 

と思っている奴のお蔭で、

 

今ものすごく大事に思っている人と

 

いい関係でいられると思えば、

 

禍福は糾える縄のごとし、

 

人間万事塞翁が馬、

 

というのは真理をついていると

 

つくづく思わされる。

 

 

出会わなければよかった人などないけれども、

 

この人だからいい・この人じゃないとダメ、

 

って人もいるわけで。

 

 

そういう意味では、

 

今大事な人達との縁は大事にしたい。

 

 

…早く俺が一番、って言ってくれる人と出会いたいなぁ(笑)

 

 

 

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