やっとダイシー『憲法序説』を読み終えることができた。
500頁を超える上に、イギリスの歴史をよく分かっていないと、よく分からないところも多いので、一度読み通すのもなかなか大変かもしれない。
特に難しかったのは、第二編第12章の「法の支配とフランス行政法との比較」だろうか。
1回読んだだけでは難しくてさっぱり分からなかった…
しかし、難しいながらも、イギリス憲法は①国会主権、②法の支配、③憲法習律という3つの主要原則が非常に重要であることはよく分かった。
それと、これらの原則を見ても明らかなように、憲法とは統治規範なのであって、決して人権が目的になるようなものではないということが改めてよく分かった。
…イギリス憲法については、他のもう少し分かりやすい概説書など読んでから、改めて『憲法序説』にチャレンジしてみたいと思った。また、ダイシーの見解に真っ向から反論しているジェニングスの『イギリス憲法論』なども読んでみたいと思った。
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