ミュージカルAnnieを観てきました。ミュージカルの内容については、知っている方も沢山いるかと思います。また、映画もあるのでそちらをご覧ください。
ネタバレにならない程度に書くと、孤児院で育ったAnnieが養女になるお話です。
家族で観みました。妻も娘はとても喜んでいました。
僕はというとちょっと違う観点からとても興味深く拝見しました。
舞台は1930年代のアメリカ、ちょうど経済政策を失敗した共和党のハーバード・フーヴァー大統領から民主党のフランクリン・ルーズヴェルト大統領に政権が交代したときです。
ミュージカルでは、Annieと職を失いホームレスなった人達のシーンで、新聞記事を引用するかたちで無能なフーヴァー大統領が登場、一歩、ルーズヴェルト大統領はミュージカルの登場人物で、主役のAnnieとの絡みもあります。「ニューディール政策」を進めた偉大な大統領として描かれてます。おそらく、ルーズヴェルト大統領に好感をもち、フーヴァー大統領は名前すら覚えてないでしょう。
アメリカではみんながミュージカルで描かれているようにルーズヴェルトは偉大な大統領だと考えているのでしょうか。
実は考え方は一枚岩ではなく、
「ニューディール政策」は社会主義的な経済政策であり、多くの社会主義者達によって戦後も牛耳られているようになってしまった。
日本から見ると
フーヴァー大統領はアジアの安定には強い日本が必要でアメリカの国益にかなうと考えている「ストロング・ジャパン派」。
ルーズヴェルト大統領はアジアから日本の影響力を排除することがアメリカの国益になると考えている「ウィーク・ジャパン派」。
その後の歴史を見るとルーズヴェルト大統領になったことにより、日本は徹底的に排除されることなった。しかし、アジアに安定と平和が訪れたわけではなく、共産主義国家になってしまった。
ルーズヴェルト民主党政権は明らかに間違った政策を行ったという人達も沢山います。
経済政策はとても大事です。
当時の大恐慌に対して、大規模な金融緩和、お札を市場に出回るようにすることと、財政出動で公共事業などを実施すべきだったのに、フーヴァー政権は財政均衡政策と保護貿易政策をとり、経済をますます悪化させてしまいました。街中に失業者が溢れてしまいました。
もし、フーヴァー政権が経済政策に失敗しなかったら、ストロング・ジャパン派が続いていたかもりれません。
まだデフレを脱却していない日本。安倍政権には経済政策で失敗しないでいただきたいと思います。
ルーズヴェルト大統領の写真は評論家江崎道朗氏の「アメリカから見た東京裁判史観の虚妄」の帯を撮影したものです。


