くららの病気のこと ~肝臓門脈血栓症~
早いもので今日で2回目の月命日です🌈
少し長くなりますが、くららの病気について記録しておこうかと思います。
うちに来た時から、食いしん坊で身体が丈夫だったくらら
お守り代わりになっていたペット保険も、毎年のように割引き対象…
昨年11月のドッグドックでも、軽度の心雑音があるものの血液検査も概ね問題なし🏥
ハイシニアになり、時々ストレスを感じるとお腹の調子を崩す事があったのですが、お薬の服用でスグに回復していました。
お散歩中に鳩を見つけると、ピョンピョン跳ねて喧嘩売るくらい足腰もしっかりしていました
こちらは2月の動画です
ところが、2月の下旬からお腹の回復が悪くなり、下痢、軟便の繰り返し…
複数の病院で診てもらいましたが、血液とエコー検査で肝臓の炎症が診られるとの判断。
ウルソと整腸剤、下痢止め服用で様子見となりました。
ところがお薬の効果を感じられず、食いしん坊のくららがご飯を残すようになり、お腹の調子も悪化するばかり。
こんなこと我が家に来て初めてのこと。
食べたがらない時は、お芋、ササミ、お粥を喜んで食べてくれたのですが、消化不良でピーピーに
食べなければ止まるものの、体重が減少し体力無くなるし…とお友達に相談して、ニュートリカルという高栄養剤を教えてもらい、食べたがらない時は少量の療養食フードにプラスして助けられました。
その後、かかりつけ医でエコー検査と膵炎の検査をしたけれど陰性…
胆嚢付近の炎症としかわからず…
炎症止めの注射をして様子見となりました。
しかし、お腹が痛いのか、お尻を突き上げて伏せをする祈りのポーズをしたり、歩く時は背中を丸めたような格好でトボトボと歩くくように
かなり具合悪そう💦💦💦
原因がハッキリしないので、二次医療の病院で診てもらうことにしました。
そこで、もう一度隅々調べてもらうと、
肝炎、膵炎、腹膜炎、リンパの腫れ…
色々見つかりかなりの重症。
数日の間に急激に症状が進んだのではないかとのことでした。
(私としてはかかりつけ医の設備では調べるのに限界があったのではないかと思う)
まずは膵炎の治療を優先することに。
毎日のように半日お預けで点滴治療に通い膵炎は落ち着きました。
考えられる病気がいくつかありましたが、CT検査をしないと特定出来ないとのこと。
通常CT検査をする時は、全身麻酔下になりますが、今のくららにはリスクがあり過ぎる。
しかし、主治医はくららの性格、状態から無麻酔でいけそうとの判断で検査に挑みました。
ご存知な方もいるかもしれませんが、無麻酔での検査は伏せの状態で身体と手足を固定して行います。
吠える、ハァハァ息があがる、動くと即撮影中断に…
撮影はそんなに時間はかかりませんが、画像解析、診断を含め4時間くらいかかるとのこと。
撮影中断や何かあった場合は連絡が来ることになっていたので、近くのカフェで待機する事に。
この日は雪が降り寒かったな…❄
ずーっと片手にスマホを握り祈るような気持ちで待機していました。
そして4時間後…
くららは全く動くことなく無事に撮影成功。
頑張ってくれました!!
本当にイイコ沢山褒めてあげました。
CT専門医と主治医の間でやりとりがあり、くららを苦しめている病名わかりました。
肝臓門脈血栓症…
肝臓の門脈という細かい血管内に血栓出来て血行不良になり、肝臓をはじめ周辺の臓器に炎症が起きているとのこと。
胃から下の消化器官に問題は見られないけれど、肝臓の機能不全により下痢症状が起きているようです。
発見も治療も難しい難病でした。
ワンコでの症例が少なく…というより、発症していても原因がわかるケースが稀なようで。
治療も効果があるかどうかわからない状態。
1日でも長く一緒にいたい気持ちはあるけれど、苦痛を伴う無理な治療はせず、穏やかに過ごさせたいと主治医に伝えました。
幸いにも食いしん坊さんなので、お薬は飲めており、先生と相談して基本的には内服薬で治療をする事に。
それから心臓が悪くない事と、腎臓も良くはないけれど悪くもないので治療に耐えられそうだとのとでした。
繰り返す下痢と食欲不振で、貧血が心配になってきました。
(4月1日の写真)
血栓が肺に飛ぶと、あっという間に命を落とす可能性があるので、 抗凝固剤や炎症止めを服用し、下痢と貧血が落ち着いたら血栓を溶かすお薬を試すスケジュールになっていました。
バランスを取りながら手探り状態の治療なのに、主治医は匙を投げることなく、こちらが望む治療法を必死に探してくれました。
ところが恐れていた貧血が進んでしまい
血栓のお薬の服用は一時中断…
貧血を改善させる治療を優先する事に。
その日の夜、嘔吐したかと思うと、そのまま崩れるように倒れたくらら
くらら自身も目を真ん丸にして驚いた表情で…
その時の表情が忘れられません。
そこから一気に状態が悪くなり、残された時間が長くない事を覚悟しました。
ただ、体温はまだ高かったしスグにお別れするような事はないかな…と思いながら、隣で寝息を確認しながら眠りました。
翌朝、流動食を飲み込んでくれたので、少量のフードをお口に流し込み、お薬とお水も飲んでくれていました。
支えれば立ってお水もペロペロ飲んでいたし、いよいよ介護生活が始まるのかなぁ…と、この時点では呑気に思っていました。
ところが14時過ぎ、急に呼吸が早くなってきて…
体温も低く、目は開いているものの呼びかけにも反応なし。
その後深い呼吸に変わり、お口を大きく開ける呼吸になったかと思うと、あっという間に息を引き取りました。
ちょうどその日は、家族全員が家にいて、私の腕の中で穏やかな旅立ちでした🌈
息子は普段とは違うくららを怖がっていましたが、お別れの間際になり大泣きで、生命(いのち)の終わりというものを実感出来たようでした。
14年間ありがとう。
最後までいい子で立派だったね、くらら