まだ肌寒い季節。

雨の降る中、傘も差さずに歩いて行く君の後ろ姿が小さくなっていく。


人混みに紛れて消えていく君に声をかけても只虚しく響くだけ。

後に残されるのは小さな心の痛みだけ。



何度もダメだって言われたのに。どうしても直せなかった。

いざ君がいなくなった後で自分がどうしても許せなくなる。


どうせ愛なんて形のないものなのに。

どうして…。こんなに苦しいのか。



君が触れたものはあんなに優しそうに見えたのに。

僕だけは…。そうじゃなかったんだ。

もう見えない君の背中に呟く。



こうやって書いてみればなんの事はない想い出話。

言葉になんてできないと思っていたけど。

終わったんだ。

終わったんだね…。











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こんな時代錯誤な作品があっても良いのではないかと筆を取りました。

読者が行間を読むことを楽しめる作品。

噛み砕いて言えば、全てを書ききらずに読者の想像に任せる部分があっていい。


back numberさんの同曲名歌詞の世界観をお借りしました。




あなたにとって、この作品の「僕」と「君」は誰ですか…?