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昭和天皇、ヒロヒト天皇の1945年8月のご様子を描いたアレクサンドル・ソクーロフ監督の作品。


第二次世界大戦で日本敗北、神とされていた天皇が神格を否定した人間宣言をされるところまでの話です。

この映画では昭和天皇を一人の人として描いています。


【ヒトラー~最期の12日間】という映画、ご覧になられた方々なら分かると思うんだけど、人となりまでは分からない人が人間味ある、その人の性格・生活が垣間見れます。


玉砕放送とかそういう私達が知る天皇ではない天皇を。


形態模写の得意なイッセー尾形さんが演じているし、侍従は佐野史郎さん、皇后陛下は桃井かおりさん。


濃い役者さん達だけに、ご本人達のことは研究されて演じられたんでしょうね。どうお考えになって何を参考にされたのかを是非伺ってみたいもんだわー。


しかし、感想は非常に書きづらいものがあるよね。


やはり対象となる人の生活を知らないから…


でも、昭和天皇の口癖など興味深いものもありましたよ。
「おかみ」と呼ばれているところ、アメリカ人の目にはチャップリンに似てると見えてたとこ、、、


感じることは沢山ありました。
でも本当に言いにくい。


しかし、神と言われていた天皇という、人としての苦悩・屈辱・もどかしさ・責任・誇り・決意・愛情…


昭和天皇を一人の感情ある人間として人間味溢れる様を観るつもりで観たら、とっても興味深いんじゃないかなー。


外と中の温度差、時間の流れ方の違いとかも。
想像するに昭和天皇の心の中も地獄だったろうと…
でもそれを外に出さない、出せないのか、それは教育によるものなのか、、、
表明上は一定の温度、みたいな…


なんだかイメージ的なことばかり書いてるけども、私の中には感じるものは多かったよ。


さて、星でのオススメ度は…

★★☆☆☆

2つ。

ん~やはり、どこまで真実か信じられない部分もあるし、人によって相当感じ方は違うだろうし。

ただ、絶対に真実は分からない、多分これが真実に近いものであろうと思うなら、面白いのかもね。


ぐわー…難しかったー…色々と。