映画の「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」公開時インタビューで演じたオカンについて語った時の言葉です。
まず、「始」が女が台となるってことが、漢字を見ればわかるのに、なるほどなぁって参考になりました。
映画の「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で最優秀主演女優賞を受賞した日本アカデミー賞授賞式で、
「私が審査員なら違う作品を選んでました」という発言を受けて。
私にとって阿吽のようなプラスとマイナス、陰と陽のようなものは永遠のテーマになっています。
でも、漢字で創造の創が傷をつけるっていう意味だとは知らなかったので
目からウロコでした。
何かをつくることはどっかに傷をつくっていくっていうことは、言いえて妙だし、私も作る人間としては
常に心掛けていきたいと思うことです。
樹木希林さんは、富士フィルムの昔のCMで
「美しい人は美しく 美しくない人はそれなりに」の言葉をつくった人でも有名です。
CMのプロデューサーからは最初「美しい人は美しく 美しくない人も 美しく」という言葉を渡されていたそうです。
それを樹木希林さんはおかしいといって変えたということ。
確かに、もし、あの言葉が
「美しくない人も美しく」だったとしたらここまでブームになっていなかったと思います。
そういう意味で言葉に対して誠実な人で言葉を大切に生きてきた人だったんじゃないかなぁと思います。
本当に名言のオンパレードで
彼女ほど、自分自身を生き切った人はいないのではないか?とも思います。
そういう意味で
「自分力最大化」して彼女の天寿を全うしたのではないでしょうか?
最後にこの言葉で締められています。
涙が出そうになりました。
私も一生を閉じるとき同じ言葉で締めくくりたいと思います。
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