ひさしぶりに見たら行ってきますで終わっとるじゃないですか。
ちゃんと生きて帰って来てますにょ(笑)。
ほぼ10年ぶりのニュル24時間の結果ははじめてのリタイヤでした。
いやオレのせいじゃないですよ。他の人がクラッシュして終了。
まあコレもレースのうちだし、特にニュルブルクリンクでは普通のことですから、リタイヤがなかったこれまでが異常ともいえます。それだけチームとペアドライバーに恵まれてきたということで。
だから今回のペアドライバーが悪いとかいう話ではないです。
オレだったらクラッシュしてないけどね。
今回は最初から流れが悪かったんですよ。
まずソフトタイヤのセット数が予定してた数なくて、本来使う予定がないミディアムタイヤを使うハメになった。
これまでほぼ使ってないミディアムタイヤ用のセットアップを、レースウイークにイチからやることになったべ。
そうするとこれまでのセットアップを知ってるドライバーがメインで乗ります。じゃないと変化がわからないから。で、オレが乗る時間がなくなる。まともに走れたのはレースが始まってからだから、おおよそレースの準備なんかできやしねえわけですよ。予選までは予選通過に必要な規定周回数を走っただけ。
こういうときはだいたいロクでもないことが起こります(笑)。
どうするかというと、おとなしく走る。ダメージリミテーション、つまりダメージを減らす。もうダメだからせめてさらに悪くならないように、というコントロールです。
だからクラッシュしたのは他のドライバーだし、オレなら絶対にクラッシュしてないけど、そういう凡ミスが起きる、集中できていない状況だったともいえます。だからそのドライバーが悪いという話でもないんだな。
なんですが、こういうときって、最後に一発キメたヤツが全ての悪運を背負うモノです。
F1ならドイツGPのボッタス。チームそのものがメタメタでハミルトンもクラッシュしてるのに、最後に一発キメちゃったボッタスの評価が下がるという。そういうものなんですよ。
そういうのを読めて、おさえて走ったのはさすがオレ。
終わってからね、「なんであそこで無理したんだ」「なんで避けられなかったんだ」と言うのは簡単だし、避けるのも簡単に思えるんですよ。クラッシュという結果が見えてからは。
だけど、まさにその状況が進行しているときに、こりゃヤバいパターンだなと見極めるのは難しいです。変態技です。
だからクラッシュしたときには「貧乏クジ引きやがったぜヒャッハー!」とちょっと思った(笑)。ちょっとしか思ってないけど。チーム全体としてはダメだったけど、オレのドライビングという局地戦では負けていないわけです。
結果として「クラゴンは予選までほとんど走れなかったのに、レースではミスなくてさすが変態親方ウケる」という評価になるわけですよ。レースって厳しいネ!
オレとしては、ひさしぶりの24時間レースを堪能して、いつものVLNの2.5レースぶんは走ったし、10年ぶりの夜間攻撃でも一切何も問題ないのを確認できたので、それなりに楽しくやってきました。予選まではガチギレだったけど。
もう1回走る予定で、ドライビング的にやりたいことはあったんだけどね。そこはそれです。
なんせ局地戦では完全勝利ですから。
というわけで、応援団に入ってくださったみなさんにはちょっとアレな結果で大変申し訳ないところではありますが、個人的には得るところは多いレースでした。そして何よりも重要なことは、次回のレースの話がすでに出ているということです。しかもその予算もある。予算があるから次のレースの話もできる。これは応援団のみなさんのおかげです。ありがとうございます。
どうしよっかにゃー。
年に2回は多いような気がするし、同じマシンで3回は多い気がするし、年にヨーロッパ3回も多い気がするし、でもまたクロアチアに遊びに行きたいし、まあ気分次第で(笑)。
KURAGON RACING