戦うことしか
奪うことしかしらない俺に
あんたはたくさんのものをくれた

血に濡れた手を握った

大切なものを壊した俺を許した

だから俺もあんたに応えたかった
与えられた温もりに
名前を呼ぶ柔らかな声に


なのに、

あんたは何一つ受け取ろうとはしなかった
与えるだけ与えて
自分は何も受け取らなかった


狡いだろう
不公平だろう

伝えたかった
たった一つの想いさえ
届くことは決してなく
この胸の奥へ押し込めて
思い出になっていくあんたに手を伸ばす


あの笑顔には
あの手には

もう触れられない