触れられた指先から伝わる温度に吐き気がした
他人と接触することには慣れてる方で
むしろ自分から手を伸ばすことだって多いオレが
人好きと称されるようになったオレが
無遠慮に乗せられたこの手に反吐が出そうなんて、さ
耳に吹き込むように何か囁かれた
やめろ
世辞を並べてオレの顔色を伺ってくる
やめろ
機嫌を取ろうとする声色と顔と
やめろ
明確な意志を持って動き回る手、指先
ヤメロ
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
オレが触れられたいと思ったのはこの手じゃない
求めたのはこんなものじゃない!
オレが求めた温もりは、
心から渇望する声は…
思い出したくもないのに消えてはくれないあの感覚に
また込み上げてくる吐き気と目眩に踞る
もう腹には胃液しか残っちゃいないだろうに
それでも、この不快感から解放されたいと叫ぶ体が働いている
本当に吐き出したい物は胸の奥深くに突っ掛かったまま
決して取り除くことのできない
忌まわしい残像
叶うなら手を突っ込んで根こそぎ掻き出したい
癒着してるってんなら抉り取って
何処か遠く、誰の目も届かない様な遠くへ投げ捨てちまいたい
「 」
絞り出した声は掠れてて
暗い部屋に飲み込まれて消えた
cannnot say
what really want