1日の終わり。今日も厳しい訓練を耐え抜いて一息入れたところで流れ込んだシャワールーム。予想通り込み合ってて少し不快指数の高い部屋。同じくらいの年代から上は20代後半くらい、か。皆が皆、疲れや汗を取り去ってさっぱりした気持ちで眠りに堕ちたいと思ってる。勿論、俺達も。ただ、ソルジャーの数に対してブースの数が明らかに少ない。そいつを考慮して時間帯をずらしたつもり、だったけど。反って裏目に出たかも。ちょいと待ちな状況。気持ち程度に設けられてる長椅子に腰掛けてぼけっと順番を待つ。正直、かなり暇。何にもすることもないしで考え無しに視線を巡らせて目についたのは、
「お前、実は足デカいのな」
横で同じように時間を持て余してるザックスの投げ出した足。普段は支給されたブーツを履いてるから素足ってのは初めて見たかも。気にしてなかったけど、今何気無く見てみた。俺とあんま変わらないんじゃね?背丈は小っさいくせに。
「デっカくなる証、だろ!」
言いながら得意気に笑う。まだまだ幼い感じが抜けない顔で。並ぶと目線がずれてることを気にしてるお前が、成長期が遅れてるって密かに悩んでんのを俺は知ってる。そんなでも人一倍英雄に憧れてるのも。精神的にも背伸びしてることも。ふと過る妄想。もし、それが叶っちまったら。小さな悩みの種であるコンプレックスが解消されちまったら…
なぁ、お前はいつかあの人達と同じ景色を見るようになるのかな?俺がお前を見上げながら、文不相応なんて感じる日が来るのかな?考えが飛躍して一人歩き。そんな未来が訪れるかもしんない。否定はできやしない。だって俺達は育ち盛りのガキだから。こいつもきっと今にデカくなるんだろう。けど、
「馬鹿の大足、戯けの小足」
「は?」
「足のデカさは馬鹿の証」
「何だよそれ!」
きゃんきゃん騒ぎ出したザックスの頭を宥めるように掻き回す。リーチにちょっと差があるから余裕で抑えられる。俺のが少しデカい。けど、同じ景色を見てられる位置。一緒に歩ける距離。
「じゃあカンセルは戯けな!」
「俺のは小さいんじゃなくて標準なんだよ、フツーなの」
「だったらオレもフツーでっす!!」
なぁ、ザックス。お前はまだ小っさいままでいてくれよ。馬鹿でも大丈夫だって。それがお前のウリだし、俺がフォローしてやるから。
だから、今はまだこのままで。下らないことで馬鹿騒ぎできる『俺達』で良いだろ?
「お前、実は足デカいのな」
横で同じように時間を持て余してるザックスの投げ出した足。普段は支給されたブーツを履いてるから素足ってのは初めて見たかも。気にしてなかったけど、今何気無く見てみた。俺とあんま変わらないんじゃね?背丈は小っさいくせに。
「デっカくなる証、だろ!」
言いながら得意気に笑う。まだまだ幼い感じが抜けない顔で。並ぶと目線がずれてることを気にしてるお前が、成長期が遅れてるって密かに悩んでんのを俺は知ってる。そんなでも人一倍英雄に憧れてるのも。精神的にも背伸びしてることも。ふと過る妄想。もし、それが叶っちまったら。小さな悩みの種であるコンプレックスが解消されちまったら…
なぁ、お前はいつかあの人達と同じ景色を見るようになるのかな?俺がお前を見上げながら、文不相応なんて感じる日が来るのかな?考えが飛躍して一人歩き。そんな未来が訪れるかもしんない。否定はできやしない。だって俺達は育ち盛りのガキだから。こいつもきっと今にデカくなるんだろう。けど、
「馬鹿の大足、戯けの小足」
「は?」
「足のデカさは馬鹿の証」
「何だよそれ!」
きゃんきゃん騒ぎ出したザックスの頭を宥めるように掻き回す。リーチにちょっと差があるから余裕で抑えられる。俺のが少しデカい。けど、同じ景色を見てられる位置。一緒に歩ける距離。
「じゃあカンセルは戯けな!」
「俺のは小さいんじゃなくて標準なんだよ、フツーなの」
「だったらオレもフツーでっす!!」
なぁ、ザックス。お前はまだ小っさいままでいてくれよ。馬鹿でも大丈夫だって。それがお前のウリだし、俺がフォローしてやるから。
だから、今はまだこのままで。下らないことで馬鹿騒ぎできる『俺達』で良いだろ?