偶然通りかかったフロアーで君を見掛けた
1度しか会ったことはなかったけど間違うことはないと思う
懐っこい笑顔、安心させる人柄、肩書きを裏付ける実力、憂いを帯びた表情(かお)
君は俺に強い印象を与えた
それは身を焦がす程の憧れ
それは薄れることのない想い
機会があればまた話したい
もっと君のことが知りたい!
もっと君に近付きたい!
って、思ってた
思ってたんだけど、
チャンスが訪れたっていうのに俺は何してるんだろ
フロアーの隅から見詰めるだけで、声も掛けられない
何て切り出せば自然に振る舞える?
そもそも俺のこと覚えてる?
「初めまして」なんて言われたら…
気持ちが沈んだせいで重たくなった体を引き摺って
溜め息1つで自分自身を諦めさせて回れ右
未練がましくもう1度だけって振り返る
あ、今が合った気が…
「久しぶりっ」
笑顔で手を振る君
どうしよう
まだ何も始まってない、ようやくスタート地点に立っただけなのに
泣きたくなるくらい嬉しいんだ