Linux 環境を HDD (Seagate ST3500418AS) から SSD (IO-DATA SSDN-ST128B : 東芝製 HG2 シリーズを搭載) に換装したに伴い、性能が体感できるレベルまで改善したのは前回の記事の通りですが、せっかくですので簡単に性能を比較してみました。

比較対象は、SSD 換装前後の Domain-0 (CentOS 5.5 64bit) の起動時間、KDE ログイン時間、終了 (shutdown) 時間です。
SSD 以外の H/W の変更点はありませんが、Domain-0 には以下の差があります。
  • SSD はゼロからインストールを行った。(インストールパラメタは同一)
  • HDD の swap は HDD の先頭に移動したが、SSD は行っていない。
なお、SSD へのインストール時にアライメントの調整等、特殊なことは行っておりません。

1. 起動時間と終了時間

以下の時間を計測しています。

  1. 起動時間
    GRUB のブート選択画面から X Window のログイン画面表示までの時間。
    個別に以下を測定。
     (1) GRUBのブート選択画面から起動中画面 (プログレスバーのある青い画面) 表示まで
     (2) 起動中画面から画面ブラックアウトまで
     (3) 画面ブラックアウトからログイン画面表示まで
  2. ログイン時間
    X Window のログイン画面から KDE のスプライト(?) が非表示となるまでの時間。
  3. 終了時間
    X Window のログイン画面から電源が落ちるまでの時間。
NOTE:
・ ストップウォッチによる計測のため、{時間」「差」は概算値です。
・ 「性能比」は HDD を 100% としたときの値です。

1.1. Domain-0 (CentOS 5.5 64bit)


時間(秒) 差(秒) 性能比(%)
HDD SSD
起動時間 76.0 62.2 -13.8 122%

(1) 45.1 40.5 -4.6 111%
(2) 25.1 17.1 -8.0 147%
(3) 5.8 4.6 -1.2 126%
ログイン時間 8.6 4.2 -4.4 206%
終了時間 28.8 29.5 +0.6 98%

終了時間以外は 10% ~ 100% 高速になっています。
全体に占める Disk I/O の割合が多い 起動時間の (2)、(3)と、ログイン時間については、SSD の効果を十分体感できるレベルでした。

1.2. Domain-U (CentOS 5.5 64bit)


時間(秒) 差(秒) 性能比(%)
HDD SSD
起動時間 52.2 31.9 -20.3 164%

(1) 21.8 14.8 -7.0 147%
(2) 26.3 14.1 -12.3 187%
(3) 4.2 3.1 -1.1 134%
ログイン時間 10.0 3.8 -6.2 265%
終了時間 31.2 28.8 -2.5 109%

Domain-U ではより顕著に SSD の効果が現れています。
使用時の体感速度も Domain-0 と差を感じないほどでした。


[ END ]