djUnitプラグインは、テスト状況 (テストの実施有無) をJavaコード単位でチェックし、チェック結果のレポートを出力してくれる plug-in です。
レポートからテストが行われていないコードを発見できるため、単体テストの品質向上が実現できます。

djUnitプラグインも updateサイトを公開しているので、「新規ソフトウェアのインストール」メニューからのインストールをおこないます。
(*) インストールの詳細は「Eclipse プロパティエディタプラグイン (CentOS 5.4 64bit) 編」の「1. updateの登録」「2. インストール」を参照してください。

1. updateサイトの登録

ロケーションに「http://works.dgic.co.jp/djunit/update/3.5.x/site.xml」を指定して updateサイトの登録を行ってください。
赤び~の備忘録-06_djUnit1
接続テストで問題ないことを確認できればOKです。

2. インストール

「ヘルプ」-「新規ソフトウェアのインストール」から「djUnit」を選択します。
赤び~の備忘録-07_djUnit2
「djUnit plugin for Eclipse 3.5.x 0.8.5」 をチェックし「次へ」を選択、インストールを最後まで完了させてください。
その後の -clean オプション付再起動を忘れないでください。

3. 動作確認

Eclipseの再起動後、適当なプロジェクトで「プロジェクトのプロパティー」画面を表示してください。
プロジェクトを選択し、右クリックメニューから「プロパティー」を選択することで表示可能です。
赤び~の備忘録-09_djUnit4

左のメニューに「djUnit」が追加されていればプラグインのインストールは完了しています。

4. レポートの出力

では実際にdjUnitでレポートを出力してみます。
Eclipse JUnitプラグインの使い方 (JUnit 4) 編」で作成した SampleUtilitiy.java と SampleUtilitiyTest.java をサンプルとして使用します。

SampleUtilityTest.java を選択した状態で右クリックメニューから「実行」-「djUnit テスト」を選択してください。
「jUnit テスト」を選択した場合と同様に単体テストが始まりますが、テスト終了後に「djUnit ガバレッジ・レポート」が出力されます。
赤び~の備忘録-10_djUnit5

「%line」項目が 100% となっていません。
このレポートは、SampleUtilitiy.java に未テストのコードが存在することを意味します。

「test.SampleUtilitiy」リンクを選択すると、該当個所のソースが表示されます。
赤び~の備忘録-11_djUnit6

どうやら、例外発生時のケースが漏れていたようです。
SampleUtilitiy.java#getJapaneseHello(int) のこの箇所です。
        default:
throw new IllegalArgumentException("time: " + time);

5. テストケースの追加と再テスト

SampleUtilitiyTest.java に以下のテストケースを追加します。
    @Test
public void testGetJapaneseHelloException() {
System.out.println("testGetJapaneseHelloException()");
SampleUtility util = new SampleUtility();
try {
util.getJapaneseHello(0);
fail();
} catch (IllegalArgumentException e) {
//OK
}
}

djUnitを再実行すると、
赤び~の備忘録-12_djUnit7
今度は「%line」項目が 100% となりました。

これで、SampleUtilitiy.java の単体テストは完了です。

[ END ]