CentOS は Fedora に比べて各バージョンのサポート期間が長いことがメリットですが、その代わり、yumでインストール可能な最新ではないということがトレードオフとなっています。
例えば、Apache Tomcatは最新は6.xですが、yumでインストール可能なバージョンは5.5となっています。
最新のTomcatでServlet2.5/JSP2.1を使いたい場合は、別途ダウンロード&インストール作業を行う必要があります。
本来はソースからビルドするのが筋なのでしょうが、今回は若干手を抜いて Apache Tomcat からダウンロード可能な32bit版バイナリをインストールしてみたいと思います。
「Binary Distributions」-「Core」-「tar.gz」
本日時点の最新バージョンは apache-tomcat-6.0.26.tar.gz でした。
ここではrootで解凍を行っています。
その後、環境変数野設定を行います。
/etc/profile の最後に以下を追加します。
変更内容を有効にします。
作成した /etc/rc.d/init.d/tomcat に実行権を付与します。
ブラウザから http://localhost:8080/ に接続し、次のような画面が表示されればインストールは成功です。
ランレベルが2~5で自動起動するようになります。
もしも1行目でエラーが出るようでしたら、/etc/rc.d/init.d/tomcat の赤字部分の設定を見直してください。
例えば、Apache Tomcatは最新は6.xですが、yumでインストール可能なバージョンは5.5となっています。
最新のTomcatでServlet2.5/JSP2.1を使いたい場合は、別途ダウンロード&インストール作業を行う必要があります。
本来はソースからビルドするのが筋なのでしょうが、今回は若干手を抜いて Apache Tomcat からダウンロード可能な32bit版バイナリをインストールしてみたいと思います。
1. ダウンロード
Tomcatのホームページから最新のバイナリファイルをダウンロードします。「Binary Distributions」-「Core」-「tar.gz」
本日時点の最新バージョンは apache-tomcat-6.0.26.tar.gz でした。
2. 解凍
以下のコマンドでダウンロードしたファイルの解凍を行います。ここではrootで解凍を行っています。
$ su -
# tar xzvf apache-tomcat-6.0.26.tar.gz
# ls
apache-tomcat-6.0.26 apache-tomcat-6.0.26.tar.gz
(*) 青字はディレクトリです。# tar xzvf apache-tomcat-6.0.26.tar.gz
# ls
apache-tomcat-6.0.26 apache-tomcat-6.0.26.tar.gz
3. インストールと環境変数の定義
解凍したディレクトリを/usr/localに配置します。# mv apache-tomcat-6.0.26 /usr/local/tomcat
その後、環境変数野設定を行います。
/etc/profile の最後に以下を追加します。
# TOMCAT
export CATALINA_HOME=/usr/local/tomcat
export CLASSPATH=$CLASSPATH:$CATALINA_HOME/common/lib
export CATALINA_HOME=/usr/local/tomcat
export CLASSPATH=$CLASSPATH:$CATALINA_HOME/common/lib
変更内容を有効にします。
# source /etc/profile
4. Tomcat起動用スクリプトの作成
/etc/rc.d/init.d/tomcat を新規に作成します。#!/bin/bash
#
# chkconfig: 345 80 15
# description: Tomcat is a Servlet+JSP Engine.
# Source function library.
. /etc/rc.d/init.d/functions
source /etc/profile
start(){
if [ -z $(/sbin/pidof java) ]; then
echo "Starting tomcat"
$CATALINA_HOME/bin/startup.sh
touch /var/lock/subsys/tomcat
else
echo "tomcat allready running"
fi
}
stop(){
if [ ! -z $(/sbin/pidof java) ]; then
echo "Shutting down tomcat"
$CATALINA_HOME/bin/shutdown.sh
until [ -z $(/sbin/pidof java) ]; do :; done
rm -f /var/lock/subsys/tomcat
else
echo "tomcat not running"
fi
}
case "$1" in
start)
start
;;
stop)
stop
;;
restart)
stop
start
;;
status)
$CATALINA_HOME/bin/catalina.sh version
;;
*)
echo "Usage: $0 {start|stop|restart|status}"
esac
exit 0
作成した /etc/rc.d/init.d/tomcat に実行権を付与します。
# chmod +x /etc/rc.d/init.d/tomcat
5. Tomcatの起動
Tomcatの起動は、4.で作成した /etc/rc.d/init.d/tomcat を使用して行います。# /etc/rc.d/init.d/tomcat start
ブラウザから http://localhost:8080/ に接続し、次のような画面が表示されればインストールは成功です。
6. Tomcatの自動起動
これだけでは、OS起動の度にTomcat起動コマンドを実行しなければならないので、Tomcatの自動起動設定を行います。# chkconfig --add tomcat
# chkconfig tomcat on
# chkconfig --list tomcat
tomcat 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
# chkconfig tomcat on
# chkconfig --list tomcat
tomcat 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
ランレベルが2~5で自動起動するようになります。
もしも1行目でエラーが出るようでしたら、/etc/rc.d/init.d/tomcat の赤字部分の設定を見直してください。