Xen環境における仮想化には「準仮想化 」と「完全仮想化 」の2種類存在します。
簡単に説明すると、準仮想化を使用する条件としてカーネル(OS)レベルでXenに対応する必要がありますが、完全仮想化を使用する場合はカーネル(OS)はXenに対応する必要がありません。
(前者はLinux、後者はWindowsが代表的かと思います。)

完全仮想化の代償として、パフォーマンスは
  準仮想化 > 完全仮想化
となります。

※詳しくはこちら をご参照ください。

赤び~が最初にcentos_x86_64 (CentOS 64bit環境) をDomain-Uとしてインストールした際、インストールオプションの指定ミスで「完全仮想化」としてインストールしてしまいました。(*1)

*1) 赤字箇所を指定し忘れました。。。
# virt-install -n guest01 -r 1024 --vcpus=2 -p -f /xen/guest01.img -s 50 --vnc -l http://... (以下略)

いろいろと触っているうちに、centos_i386 (CentOS 32bit環境) と比較して明らかにもっさりしていることからミスに気づき、結局は、再インストールする羽目になった次第です。
が、せめてもの成果物として姫野ベンチマークを実行しましたので、「準仮想化」と「完全仮想化」のパフォーマンスを比較してみたいと思います。


Domain-U (CeontOS 5.4 64bit)
準仮想化 完全仮想化
CPU数 2 2
Memory 1,024MB 1,024MB
結果 1,258 MFLOPS 1,195 MFLOPS

完全仮想化の方が5%遅くなっています。

が、それ以上に仮想マシンマネージャからの使用感が、マウスカーソルや画面描画等、上記の数字以上にもっさりしていました。
さらに、準仮想化で再インストールを行った後は、旧PC → 新PCに変更した際に匹敵する、いや、それ以上の感激(?)を得ることが出来ました。

今回のミスで得られた教訓は
  『Domain-Uは準仮想化を選択すべし』
の一点で必要十分だと思います。

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