栃若時代と国技としての誇り | 元気になる合気道

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元気になる合気道-栃若時代

相撲は元々、祭豊作の祈願であ、江戸時代、各藩のお抱え力士は

自藩での巡業では勝つことになっていたようである。また、祝儀(懸賞金)

を得る為の生業(生きる手段)として、選ばれた者によって大相撲 という興

行が行われていたようです栃若時代は戦前のハングリー厳しい時代に

鍛え抜かれており、相撲が全盛でした。当時は国全体が必死に生き抜き

娯楽も限られ、相撲取りは当時の英雄でもありました。現在は飽食の時代、

物も豊かになり楽をして稼ぐIT時代、社会全体が液状化した状態で、相撲

だけ公益法人ということで、年間90戦巨体を本気でぶっつけ、すべて全力

でやらないのはけしからんというのは酷なのではないでしょうか。

関取(十両以上)になればいきなり月収100万程度もらえ個室が与えられ

ます。幕下には給料はありません。関取幕下になると大部屋で他の力士

と寝食を共にするのでプレイベートというものがなくなります。幕下以下の相

撲取りのことを考えるなら、建前論だけでなく、プロレスのような興行化も視

野にいれ、一方、モンゴル相撲に負けない武家相撲を取り、栃若時代のよ

うな国技としての誇りを一刻も早く取り戻して欲しい。