多々良君は、過敏性腸症候群である。
緊張が高まる時、言い換えれば、ここ一番という時、まず間違いなく下痢になる。
そのくせ、食い意地がはっている。
過食の癖があり、ストレスフルだった日は必ず、夜うちに帰って、ジャンクフードを気持ちが悪くなるまで食い続ける。
そうして次の日、必ず下痢になる。
時おり、腸を気遣って、消化の良いものを食べようと心掛ける日が何日か続く場合もあるが、長続きしたためしがない。
つまり意志が弱いのである。
一時期は、おのれの脆弱なる腸を気に病んで、あっちの医者、こっちの医者と、評判の良い病院を訪ね歩き、薬もあれこれ試したこともあった。
なにしろ、大事な商談、会議、初デート、肝心な時はことごとく下痢をする。
これではたまらんのである。人生がお先まっ暗なのである。
年がら年中、終日腹の具合が気掛かりで、集中すべきことに一向集中出来ず、大事な用事が全く進行しないのである。
しかし、近頃はとんと頓着しないようになった。べつに病気が治ったわけではない。しかし頓着しておらん。なにゆえ頓着しなくなったのかは後日述べたい。
緊張が高まる時、言い換えれば、ここ一番という時、まず間違いなく下痢になる。
そのくせ、食い意地がはっている。
過食の癖があり、ストレスフルだった日は必ず、夜うちに帰って、ジャンクフードを気持ちが悪くなるまで食い続ける。
そうして次の日、必ず下痢になる。
時おり、腸を気遣って、消化の良いものを食べようと心掛ける日が何日か続く場合もあるが、長続きしたためしがない。
つまり意志が弱いのである。
一時期は、おのれの脆弱なる腸を気に病んで、あっちの医者、こっちの医者と、評判の良い病院を訪ね歩き、薬もあれこれ試したこともあった。
なにしろ、大事な商談、会議、初デート、肝心な時はことごとく下痢をする。
これではたまらんのである。人生がお先まっ暗なのである。
年がら年中、終日腹の具合が気掛かりで、集中すべきことに一向集中出来ず、大事な用事が全く進行しないのである。
しかし、近頃はとんと頓着しないようになった。べつに病気が治ったわけではない。しかし頓着しておらん。なにゆえ頓着しなくなったのかは後日述べたい。