母が脳出血で倒れ 脳血管性認知症

罵詈雑言を喋り続け、半身付随。

残された父はアルツハイマー型認知症を発症。

ずっとずっと怒っている。




兄はいるけれど

私1人で両親2人の世話をすることになった。

私を子供として

決して大事にしてくれなかった両親を。



私はもともとは運動は

そんなに好きじゃないのだが

元気に旅行できるために始めた

本格的な筋トレに、当時熱中していて

「大会にでちゃう?」

とジム仲間に言われるほど

がんばっていた。




母の緊急入院からしばらくは

ジムに行けずにいたが

身体もだが、気が滅入ってきそうで

短時間でもジムに行ってみようと思った。



「おー!久しぶり!どうしよったと?」

(訳:久しぶりだね、どうしてたの?)


常連さんのジム仲間の60代の男性から

声をかけてもらった。



こうこうで、両親の介護をすることになった。

と説明すると 

男性はこう言った。



「そりゃいかん。頑張らんとね。

 赤ん坊の頃はおしめ替えてもらったんやから

 今度はくぽ子さんの番よ。

 順番、順番。

 しっかりやらんといかんよ!

 あっはっは!」


(意訳: それはいけない、

 しっかり介護しないといけませんよ。

 君はどうせやっていないでしょうから)



ん?

順番?



そうだろうか。



父も母も、自分の両親の介護などしていない。

父など、100才越えで長生きだった実母の

晩年は妹に任せっきりで

施設の名前すら知らなかった。



昔の時代は医療の発展状況も

今より乏しかったせいか

介護状態になる以前に

病気で亡くなることも多かったと思う。

今ほど子供が長期間

親の世話に悩まされることは

少なかったはずだ。




そもそも私は嫁に出た人間だ。

苗字を継いでいる兄にでも言ってくれ。




そして

“おしめを替えてもらった”

というのは漬物石のようなセリフだ。

このセリフを出されたら

子供側はぐうの音もでない。




でも私の場合

おしめを替えてもらった恩はもちろん

なんなら生んでもらった恩の分量くらいは

すでにお釣りがくるくらい返している。

偽親孝行プレイで

すでに返済済みだ。




ただ、残念な事に

私は超がつくほどバカ顔なのだ。

何ひとつ苦労せず

蝶よ花よと

愛に包まれて育ってきたように

見えるのだそうだ。



悩みなんて何もないでしょう?

とよく言われる。

ハッピーオーラがあふれているそうだ。



くすくす

人のプロファイリングなど当てにならない。

実におもしろい。



ただ、このバカ顔のせいで

「もっと苦労した方がいいよ」

とか

「たまには苦労も味合わないとね」

とか

楽ちん、楽勝人生を前提で、

なんならちょっと叱る勢いで

言ってくる人もいる。




猛暑の時で汗ダラダラでも

「涼しげですね」

なんて言われる事も。




この調子なら私が死んで

あの世へ行く審判を受ける時

「あー、あなた何の苦労もせず

 ふわふわ生きてましたね。ハイ地獄行き」

となりかねないのだ。



地獄に行かないとしても

天国でもあんまりがんばっていない人が

行くところに案内されそうだ。



夫は

「そこは神様、ちゃんと資料がいってるよ。

 8K以上の大型モニターで

 ちゃんと見てくれるよ。」

というが



そんな保証はない。

いくら神様でも

私の顔を見れば先入観が勝つに決まっている。

そのくらい破壊的なバカ顔なのだ。




最近は天界でも働き方改革の波がきていて

担当の神様もシフト制や交代勤務で、

申し送りもあやしいかもしれない。

すごく心配だ。



というわけもあり

“ その時 “にすぐ資料として提出できるためにも

こうしてブログを書いている私なのだ。