鏡面建材の部分的補修について(柄を筆で描き入れる場合)




鏡面建材を直す時、平滑面を維持したまま最後のクリヤまで行くことが大事です。



鏡面とは艶ではなく、表面の平滑さを表しています。



スプレーガンによる単色塗りからクリヤに行けるようなら良いのですが、浴室パネルなどは意匠性を持たせたような柄も多く、筆を入れなければ表現できない物も多いです。



そういったものを1日でどう処理するかのやり方です。


ーーーー下処理編ーーーーーー


下処理は出来るだけヤスリ目を残さないように仕上げます。


補修ボカシ範囲よりも余裕をもってフェザークリーンで塗装できる下地を作る。


荒らさなければならなかった場合は、サフをスプレーパテ仕様で吹いて研磨し平滑面にする。


研磨してパテが出て来たら、次は通常希釈のサフで水分からパテを守ってください。



ーーーーカラーリングーーーーーー


スプレーガンでの着色です。


この時は吹き際のミストを伸ばすことはあまり考えなくても大丈夫です。


小さく、しっとりと吹ければOK。



ーーーー柄を入れるーーーーーー


筆で柄を入れます。


濃いネタは塗り跡が目立つので、出来るだけ薄いネタを使います。薄くても着色出来なければならないので色はベースに乗った時に柄の色になるよう調色します。


シンナーが多いので塗り重ね時にベース色を溶かしてしまわぬよう注意です。


柄を入れたらクリヤで、フタをします。


そして乾かすのですが、この時に熱風で乾かしてしまうとウレタンが硬化を始めます。


このクリヤはサンディングシーラーのような意味合いで平滑面を作るために研磨するので硬化をさせたくないのです。


硬化を始めたウレタンにアシレックスなどを当てると部分部分でまばらに硬化しているので削れ方が不均一でグチャグチャになっていきます。


それを避けるために塗面のシンナーだけを飛ばした指触乾燥の状態で研ぐ必要があります。


出来れば自然乾燥。少し急ぎたい場合はドライヤーの冷風を使います。


柄が足らなければもう一度筆で。その後はクリヤ→研ぎで。柄が目立ってしまったらベース色を吹きます。


ーーーーートップコートーーーーーー


ミストを恐れてスプレーガンの厚を下げるとクリヤの伸びが悪くなるので、私は下げません。


この辺りはやり方が別れるので、あくまで私の場合ということで書きます。


ガンを2つ用意します。


遅乾シンナーで希釈したクリヤと、ボカシ用のクリヤ(クリヤ:シンナー=1:10)を作ります。



先ほどまでの作業で塗面周辺についたスプレーミストをバフレックス2000もしくは2500でさっと取ります。


クリヤを塗ります。


先ずはパラパラと振りかけてハジキの有無をチェック。


そしてざっと塗ってみます。


問題なければ塗り込みます。



肌が伸びていくのを目で確認しながら『伸ばして垂らさず』。


塗り込み終わればすぐにガンを取り替えてボカシ用クリヤを、吹き始めと吹き終わりの際の部分に厚を少し絞って吹きます。

それでミストを沈めます。


ほとんどシンナーに近いものを吹き付けるので、垂れには要注意です。



延びきらなかったら諦めて磨きます。



柄を馴染ませた時のクリヤでフタがされているので、仕上げのクリヤは一発で仕上がったりしますが、磨きを前提に作業するならばクリヤは2発で仕上げます。




補修範囲は小さく納めようとし過ぎても肌が荒れますし、大きくしても大変なので、どこからどこまで塗料を付けるかを最初に判断してその中で納めた方が上手くいきます。


以上です。