お正月2日目の天空狂言、2曲目は「那須語」という語り物です。
これは平家物語の一節の「扇の的」を身振り手振りで語るもので、狂言にはこのような演目が、他にもたくさんあります。

源平の屋島の合戦のとき、平家の船から掲げられた扇を、源氏方の那須与一が弓で射るという、有名な話ですね。
今回は、茂山逸平さんが、力強く語ってくれました。
後見を務められたお父様の七五三さんの、頼もしそうに見つめられている顔が、印象に残りました。

「那須語」 (語り物)
   語り:茂山 逸平
   後見:茂山 七五三