ラーメン屋で、隣のテーブルに座った人が店員に「「ご飯」ってどれくらいの量ですか?」と質問していた。そのラーメン屋には、おいしい炊き込みご飯がメニューにあり、注文する人が多い。どういう答えをするのだろうかと耳をそばだてていたところ、店員さんの答えは「一膳です。」だった。そのお客さんは「そうですか。」とそれ以上何も言わなかったが、質問していないこちらの方が、「その答えでいいのか?」と変な気分になってしまった。
一膳とは、茶わん一杯分のこと。普通、ラーメン屋でご飯を注文したら、茶わん一杯分のご飯が出てくることは想像がつく。米穀安定供給確保支援機構というまさに名は体を表す法人のウェブサイトによると、「茶わん1杯」は大体150g(精米で65g)。1合が340g(精米で150g)くらいなので、0.5合弱ということである。なので、もし店員さんが、「0.5合弱くらいですね。」と答えていたら、少しは丁寧だったといえるかもしれないが、そのお客さんは、たぶん同じように「そうですか。」と言うであろう。
初めてそのラーメン屋に来たと思われる、そのお客さん。ラーメン屋に限った話ではないが、初めて行く店で不安になることの1つに、その店で出される食事の量で自分のお腹がどれだけふくれるかがわからない、ということがある。勝手な推測だが、そのお客さんの質問の真意は、「ラーメンの量もご飯の量もわからないのですが、ラーメンとご飯を一緒に注文したら、私には多いですかね?」だったと思っている。もしそうだとしたら、「ラーメン+ご飯の組み合わせだと、女性だと少し多いかもしれませんね。」とか、「ラーメン大盛り+ご飯の組み合わせで注文なさる男性が多いです。」とか、「お腹がふくれるものさし」を示してあげるのがより良い答えということになるだろう。店のものさしがそのお客さんにも当てはまるかどうかは、もちろん、実際に食べてもらわないとわからないが。