支離滅裂に生き急ぐ。 -5ページ目

支離滅裂に生き急ぐ。

きになるものを すきなものに
すきなものを うんとすきなものに

先日行った『ルノワール×セザンヌーモダンを拓いた2人の巨匠』の物販で、

いい絵本を見つけたのでコーヒーを飲みつつ読んでいく。

 

image物販にあった『桃』のコーヒーと。

 

ルノワールとドガは私が好きな画家を聞かれたらパッと名前を挙げる2人なので、

その2人が1冊の本に収まっているだけでかなり心惹かれた。

 

image『おはなし名画シリーズ ルノワールとドガ』

 

それぞれの人生が子供にもわかりやすい言葉で書かれていて、

この絵を描いた時、どんな状況だったという背景が知れてかなり面白い。

ルノワールとドガ、正反対のような二人だけど、

どちらも共感できる部分があって、より好きになった。

 

 

「風景なら、その中に入って散歩したくなるような絵を、

 女の人なら、抱きしめたくなるような絵を描きたい」

そう語って生涯明るい絵を描き続けたルノワール。

image image

 

貧しいながらも温かい両親に恵まれ、絵を描くことが好きで

自分の心に軸をしっかり持っているところが素敵だと思った。

戦争、失恋、落選、どん底のような時期も、変わらず明るい絵を描いている。

背景を知ると、この時の絵は少し悲しげな色をしている気もしてくるけれど、

変わらず素敵な絵を描き続けてくれたことに、後世に生きる私は感謝するしかない。

画家ってすごいな。

 

病気になって指が動かなくなっても、手首に絵筆を縛り付けて絵を描いたり、

死の間際の意識が薄れゆく中、下書きをするために鉛筆を求めるなど、

絵を描くことへの執念を物語るエピソードがたくさんある。

妻アリーヌはこう話す。

「葡萄の木が葡萄酒になるために生えてくるように、

 ルノワールは絵を描くために生まれてきたのよ」

素敵すぎる。眩しすぎる。

 

 

51歳の時に展覧会に出品した『ピアノの前の少女たち』はフランス政府に買い取られた。

ニューヨークメトロポリタン美術館にあるものとは違い、周囲のモチーフが簡略に描かれているため、

初期の習作と考えられる。(制作過程で6点描いている)とのこと。

大作の場合、何枚も同じモチーフを描いていることが多いので、

頭の中にあるイメージと実際に見た絵がなんだか違うことがある。

絵本と解説パネルを併せて読んで、初めて今までの違和感の正体に気が付いた。

 

imageオランジュリー美術館ver.

imageオルセー美術館蔵ver.(大塚国際美術館の陶版画)

オルセー美術館ver.の方が花が添えられててルノワールらしい感じもするけど、

オランジュリー美術館ver.の自然と顔のあたりに視線が引き寄せられる全体の構図や色使いも好き。

 

最近写真撮れる展示や見比べ展示も多いから、こういうのも積極的に楽しんでいきたい。