「食 学び旅」と称し、先週末お得意先の皆様と山形県鶴岡市へ行って参りました。
主要ポイントを5回に分け、備忘録としてまとめます。

1泊2日の旅。初日昼前に鶴岡入り。
ランチは…個人的に念願だった店で頂いたのですが、そちらは番外編でお伝えしたいと思います。

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昼過ぎ、まずお邪魔したのが、庄内柿生産者である五十嵐大輔さん
金三郎十八代目という屋号で活動されています。
家の屋号と、ご自身が十八代目という趣旨との事。

タイミングのズレもあり、直接コンタクトが取れたのは何と前日!
電話が通じない…なかなか通じない…💦
収穫シーズン真っ最中のお忙しい中、前日でのご連絡でお話しを聞かせて頂き、本当に感謝致します。

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昼過ぎから雨の予報だった為、挨拶もそこそこに、まずは柿農園へ。
自宅から一番近くにある農園に移動しました。

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こちらが五十嵐 大輔さん。400年続く農家の18代目になります。
 

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庄内柿は、ここ鶴岡含めた庄内地域で採れる柿のブランド名で、代表的品種は「平核無(ひらたねなし)という四角い種無し渋柿です。
五十嵐さんもおじい様、お父様から受け継ぎ、栽培されています。
 

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農場を見学しながら、柿市場の現状や抱える課題等をお聞きする事ができました。
庄内地方は平核無の一大産地であるものの、収穫後に渋抜き作業の必要がない甘柿に市場を奪われ、若手生産者は激減しているとの事。
理由は2つ。
ひとつ目はサクランボやラ・フランス、ぶどう等新しいフルーツの人気に押され、手間がかかる柿は敬遠されるという現状。
確かに今回の旅で、いくつかの道の駅や直売所に立ち寄りましたが、季節柄もあってシャインマスカット等ぶどうパワーの凄さが目につきました。人が群がってますものね…。
加えて庄内地域は2メートル級の雪が積もる為、それ以上の高さに上部な幹を育て、作業をしなければならず、効率の良い他の果物に転換する生産者が多いそう…。
上画像のように枝がかなり高い位置にある事がわかりますよね。
高さがある中での作業は大変でしょうね。

それでも首都圏で開かれるマルシェやイベント、個人向けのお客様にストーリーを伝えられる産直系ECサイトで、価値をわかって下さるお客様と交流を図りながら販売しているとの事。
私自身も定期購入している「東北食べる通信」では、2019年9月に特集を組まれています。※下記参照
東北食べる通信 2019年10月
 

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個人的に着目したのが、極少サイズの庄内柿です。
突然変異で生まれた物を譲り受け、接木して育てているそうで、その大きさは手の平に4個乗る程のミニサイズ!

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2~3口で食べられ、ミニサイズな故、結果的に薄皮になり、皮ごと楽しむ事も出来るそう。

 

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通常は“摘果”して調整する所を、ミニ庄内柿は鈴なり状態に沢山育て(上画像参照)、丹念に渋抜きする事で甘く仕上がるんだとか。
画像はあえて割愛しますが、渋抜きの方法も独特な手法で、“アイデアだな”と思いました。

現在日本でこのミニサイズを育てているのは、五十嵐さんと新潟県の佐渡のみとの事。(※佐渡は別名称にて販売)
栽培する量も限られる為、一般流通に乗せるのは難しいですが、飲食店さん等で是非 庄内柿の存在を知らしめながら展開して頂きたいですね。
 

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作業場へ移動。選別機。


平種無の由来として

平=形が平たくて四角い箱形で、
核=種が
無=ない
柿=柿  
という意味から名付けられたそうですが、確かに平たくコロンとしています。

 

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という事で、通常の庄内柿と稀少なミニサイズを購入させて頂きました(^^)
いろいろアレンジしてみたいと思います。
 

五十嵐さんは庄内柿以外にも、春は沖田なす宝谷(ほうや)かぶ等、在来作物を含めた野菜、平飼いで養鶏(ニワトリちゃん  メチャ大きかった!)もされています。

とにかく庄内柿への愛情が強く、柿に関して話し出すと止まらず…(笑)
その想いがより沢山の方に届けば良いですね.

 

五十嵐さん  収穫期のお忙しい中、ご対応頂きありがとうございました!!


 

 

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