入院2日目。手術のとき手を握ってくれた看護師さんが病室にきて、「生きててよかった。」そう言ってくれました。
そのあと、手術をしてくれた先生がきました。
「はっきり言って昨日は最悪な状況でした。まだ油断はできないけど、よくここまで回復してくれました。もう少し遅かったらお母さんももってかれていた。今回のことは突然起こったことです。お母さんも悪くないし、赤ちゃんも悪くない。だれも悪くない。」
そしてパパから昨日のことを聞きました。
わたしの体の中で、『常位胎盤早期剥離』がおこっていて、かなり出血がひどい。血圧も高いし『ヘルプ症候群』と『DIC』との合併症もひきおこしている。
このときのわたしはどれも初めて聞いた名前ばかりだった。
検査の値がめちゃくちゃで、内臓がどんどん悪くなっている。緊急帝王切開手術になるが出血が止まらない場合、子宮を残せるかわからない。
前の病院で亡くなっていると言われた赤ちゃんは、弱っていると言われた。ただ、助かる可能性は低いと。
そして手術が終わったあと、死産だったことが伝えられた。
「赤ちゃん、生きていてほしかったね。」
パパ・・・。
「パパ、わたしこの先子どもできないかもしれない。それなら離婚していいよ。」
「なに言ってんの。子宮もとらないで大丈夫だったよ。いちるくんが一生懸命守ってくれたんだよ。 それにこの先子どもができなくても2人で生きていったっていいじゃない。旅行したりおいしいもの食べたりしてさ。」
赤ちゃんが命も子宮も守ってくれた。
でもママは守ってあげられなかった。
ごめんねいちる。
先生に誰のせいでもないって言われても、自分を責めずにはいられない。
2人で生きていく。それもいいのかな。
でも今はまだ頭がぐちゃぐちゃで何も考えたくない。