風の庵

薫風亭別館 風の庵(かぜのいおり)へようこそ。

本館の更新の合間にちょこちょこ小説を載せていきます。
コメントは承認制です。記事反映に時間がかかりますのでご了承ください。

◇目次

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<長編>
ジャンル:異世界FT


魔物に故郷を滅ぼされた顔に傷跡のある<天涯孤独鉄面皮少女>フィンと彼女を引き取った上級魔術師<昼行灯自称永遠の24歳>レイの、ほのぼの?シリアス&コミカルファンタジー

――ここに、“家族”がいる――


<短編>

ジャンル:恋愛

サイト1周年記念小説

地味な女の子と紅茶と恋の話


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閉鎖のお知らせ*ご無沙汰してます

放置甚だしいわたくしです
お久しぶりです

長らく休止状態にございましたサイトを再始動いたしました

つきましては既存のお話たちをそちらに移動いたしますので、こちらのブログは本年いっぱいで閉鎖いたします

今までこちらでもお世話になりありがとうございました

なお、移動先は下記の通りでございますので、どうぞよろしくお願い申し上げます

http://m0fusheep.web.fc2.com/

放置が…

いったいどんだけほっといてんだお前ー

な私です

どうもどうもご無沙汰してます

えっと

まだまだ仕事が落ち着かないのであんまり進まないんですが
ぼちぼち復活しようとしてます…(笑)


そんな報告←

罰ゲーム

風の庵-SH3F01280001.jpg

swanさんからのバトンにめっちゃ遅刻なので罰ゲーム先にやらせて頂きます!

お部屋の写メで!

暗いですね
すいません
同居人がお眠り中だったので(;^_^A

8月に入居したんですが
天井が高いです
ロフトもついててなかなか広いです

ベッドの上が私の生活圏です←

もふ羊スペシャルルールでいくぞ☆

あるひさんから無茶苦茶久しぶりに頂きました!
ばっとーん


≪決まり事(ルール)≫
5日以内に書くように気をつけるべし。
破ったものは罰ゲームでござる。
*バトンを回した人がルールを守っているか確認すること。
*バトンは5人に回すように。
*バトンを回したら相手に報告するように。
*「これから仲良くなりたい人」「ずっと仲良くしていたい方」の5人に回す事。
*バトンの内容勝手に変えるのは駄目
*バトンが回ってきたら「○○さんから回ってきました」と書いておくように。
*バトンはきっちり後悔するように。
*「○○○○スペシャルルールでいくぞ』というタイトルで書かねばいけないらしい。(←○の中は管理人名)

とゆうわけで
いつもいつも、ものっそいお世話になってるあるひ様から
金色の髪の人
もとい納豆嫌いのおとうさん
アリオス口調指定バトン

◆名前は?
「俺? え、知らないの?
 仕方ないなあ…君には特別に教えてあげる。
 アリオス、アリオス・ラザック。覚えておいてね。
 あ、このもふもふした生き物?
 こっちは管理人のもふ羊だよ。
 馬鹿な子だけど仲良くしてやって」

◆バトンを回す方は?
「そうだなあ…
 Stellaちゃん、swanちゃん、
 あるひちゃん、由恵ちゃん…え?
 だってブーメランとタブルがだめとは
 何処にも書いてないよ?(笑顔)」

◆上記の人とはどんなきかっけで知り合った?
「ごめんねー。
 もふ羊は鶏頭だから昔のこと覚えてられないんだよ。
(ぐいぐいわしわし)
 まあでも、声かけたり、かけてもらったりってとこじゃない?
 皆優しいから構ってくれたんでしょ(笑)」

◆上記の中で一番に知り合った方は?
「Stellaちゃんじゃないかな?
 って、もふ羊が言ってるよ」

◆5人のいいところを書いていください
「Stellaちゃんはとても頑張り屋さんだね。
 感情の機微を描くのが上手い。
 もふ羊に爪の垢煎じて飲ませたいよ。
 swanちゃんは優しいお姉さんだね。
 彼女の書く話は柔らかくて、読んでいて疲れないよ。
 あるひちゃんは一生懸命突っ走る印象だけど
 実はすごく深い人だよ。
 物語はすごく好みだって、羊があっちで一生懸命主張してる(笑)
 羊がいつも迷惑かけてごめんねー。
 由恵ちゃんはもう癒しの国のお姫様だよね。
 話を書くのも上手いし、多才。
 何よりうちの羊がだいぶお世話になってるよ」

◆喧嘩したことは?
「喧嘩っぽいようなことは一度あったよね。
 まあ羊が圧倒的に悪いよ。
 え、何? …うるさいなあ。
 問答無用に決まってるだろ(笑顔でぐりぐり)」

いたたたた!

◆イメージカラーは?
「Stellaちゃんは淡い水色だね。透明感がある。
 swanちゃんは優しい金色。木漏れ日の印象かな。
 あるひちゃんは彩度高めの水色。優しくて明るい色。
 由恵ちゃんはパステルオレンジ。
 あたたかくて優しい色だよ」
◆最近良かったと思うことを口調指定で
「10月に物書きさんたちで密かなオフ会が発足したことだね。
 もふ羊が馬鹿みたいにそわそわしてるよ…本当馬鹿みたいに(笑顔)」

◆自分の苦手なものにまつわるエピソード
「俺と納豆についてはもう語ったじゃないかい。
 あ、もふ羊の方?
 夜寝てたら枕元に蜘蛛がいて飛び上がったらしいよ」

◆5人は自分のことどう思ってる?
「はた迷惑
 …俺な訳ないでしょ。羊だよ羊」

◆その5人との共通点は?
「もの書き」

◆罰ゲームを決めてください
「指定キャラのSS」

◆バトンを回す方の指定口調は?
「Stellaちゃんは、アルベルトかセルガ。
 swanちゃんは、キフィとシン。
 あるひちゃんはシェラートかテト。
 由恵ちゃんは月田T。

 がんばってね(笑顔)」


アリオスさんお疲れ様でした

「この俺をただ働きとかいい度胸してるよね(笑顔)」

最終兵器・NATTO(リハビリ)

 幼くとも優れた頭脳で、次から次へとあらゆる情報を吸収していた天才少年アリオス・ラザックでさえ、知らないことというものは存在した。
 そしてそれは、彼の人生において多くの場合、彼の幼なじみからもたらされることが多かった。

「…ナットウ?」

 初めて耳にする単語にきょとんとするアリオスに、幼なじみの少女は物知り顔で頷いた。
「そうよ。知らないの?」
「…何、それ」
 無知を指摘された王子は、やや不機嫌を滲ませた。
 昼下がり、王城内の広い図書館には年若い二人の会話を邪魔する者はいない。彼らの声は高い天井に響き、天窓から降り注ぐ光に溶けていった。

「ふふっ。私の故郷、大和の食べ物よ。大豆を発酵させて作るの。ねっばねばで、すごく美味しいし、栄養価も高いんだから」
「ふうん…ナオミの故郷は遠く東の果てなんでしょ? まあ、不思議な食物があってもおかしくはないだろさ」
 アリオスは肩をすくめると再び読みかけの本に戻ろうとした。しかし、少女の伸ばした手がそれを阻む。
「ちょっと、ナオミ…」
「ね、食べたい?」
「は?」
「納豆、食べたいよね?」
 やけに、にこやかな幼なじみの顔にアリオスは顔が引き攣るのを感じた。
「いや…今まで君が持ってきた"新感覚"の食べ物って個性が強すぎるパターンだし。僕は別に変わり種好きじゃないし」
「私あの味が忘れられなくて、ママと一緒にこの間作ってみたのがちょうど食べ頃なのよ。せっかくだから、あなたにもうちでお昼ご馳走してあげる」
「いや人の話聞こうか、ナオっ…うわッ」
 抗議の声を聞くことなく、綺麗に肩で切り揃えられた黒髪を翻したナオミは、そのままアリオスの手を取り強引に図書館から連れ出した。

「ナオミ! 本片付けてないんだけど…じゃなくて、僕は別にいらないからっ」
「まあそう言わずに。記念すべき初めての、私お手製納豆なんだから。食べなかったら一生後悔するわようふふ」
「何、その呪い…むしろそれちゃんとできてるのか非常に不安なんだけど…! 発酵させるの間違いで腐敗させてたりしないの? 最近暑かったし…!」
 ずんずんと嫌がる彼の細腕を引っ張る年上の少女は、何故か非常に楽しそうだった。
「大丈夫。アリオスに毒味してもらうから。ちょっとやそっとじゃ死ななそうだし」
「どういう意味…。というか僕も一応身体はいたって普通の人間なんだけれど、そこのところ分かってもらえてる?」
 異能といって過言ない程の強大な力を持ち、疑念の付き纏う出自がために幼くして孤独な彼に、噂や身分という壁があろうともてらいなく接するナオミはありがたく大切な友ではあったが、あまりに遠慮がないのも困りようである。
「私を信じなさいってば。万一何かあっても、私の紋章術で助けてあげるわ」
 嬉々として宣言する彼女に底知れぬ不安を抱えながら、結局少年アリオスは贄の食卓へ連行されたのだった。


「それで、どうなったの?」
 食卓について話を聞いていたエレナが身を乗り出して尋ねると、アリオスはにっこりと笑んだ。
「うん、食べたよ。とりあえず…………まあ……いろいろ衝撃だったね」
「いろいろで略さないでよアリオス」
「いや、エレナちゃんは初めて知るものなんだし、変に先入観を与えるのは良くないから」
「そこまで話しといて先入観も何もあるか」
「まあね」
 隣でぶどう酒をあおっていた元師匠兼親友からの突っ込みに、アリオスは肩を竦めた。
「ねえねえねえ、ルークは食べたことがあるの?」
「ああ」
「ルークは俺の奥さんが生きてた頃、たまにうちで食事したからね」
「どうだったの?」
 わくわくと尋ねる少女に、杯を置いたルークはにやりと笑った。
「さあな。好みは分かれるだろうが…」
「ええー。どんな味なのかしら!」
「ルークは好き嫌いないからね…あんまり参考にならないかもよ?」
「この味覚馬鹿なら何食っても同じだろ」
「ちょっと! それはどういう意味なのかしら?」
「そのままの意味だろが」
「なんですって?」
「まあまあ、もし食べたければ俺の家に来てみなよ。ナオミ直伝の製法をうちの長男が継いだからね」
「まあ。本当に? じゃあ皆で頂きにいきましょ」
「いや、俺はいいよ」
 爽やかな笑顔で即答したアリオスに、エレナは小首を傾げた。
「どうして? 思い出の味なんでしょう?」
「いやま…そうなんだけど」
 困ったようにアリオスが頬をかいていると、横からルークがにやにやと口を挟んだ。
「ナットーが出る時は、大概ナオミの逆鱗に触れた時だったからな」
「………………」
「…………あら」
 そういう事だったの? とエレナが本人を見遣れば、アリオスは肩を竦めた。
「初めて食べた時、傷んでたらしくて腹を下してね。……それ以来無理。なんか臭いきついし、有り得ないくらいネバネバで蛙のタマゴみたいだし…。知ってて俺の奥さんは機嫌悪いとアレ出すんだよね。あっ、でもあくまで俺の感想であって、ルークとかこどもたちは普通に食ってるから食物としては大丈夫だと思うよ」
 何を思い出したのか大層苦い顔で遠くを見つめるアリオスに、エレナはルークを見遣った。
「大陸最強って言われても結局奥さまには弱いということね」
「大体の男はそんなもんだ」
「あっ! アリオスにナットーをけしかけたら一撃必殺なんじゃないかしら?」
「…エレナちゃん、俺を必殺する必要あるの?」



納豆の日から激しく出遅れたのにしかも収拾つかなくなってやけくそになったので放り投げます←
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