九里幼稚園の子ども達は 先生達の劇(職員劇)を楽しみにしています。
誕生会や、冬の集いで 年に何回か職員劇があります。
その度に、何の劇をするのか、誰先生が何の役をするのかとの
話題でとても盛り上がります
年長組のKちゃんもその中の1人でした。
が、今年はちょっと違った。
「 是非是非、ドラえもんの劇をして欲しい 」と言うのです。
担任の先生が、劇の話はM先生にしてね。と私に振ったので
Kちゃんはその話はいつも私にしてくるのでした。
最初はお弁当の時間に、軽く話していただけでした。
でも、ある日「 先生、お弁当が終わったら玄関に来てね 」
と呼び出され、何の用事かな?待ち合わせなんて覚えているのかな
と半信半疑で行ってみると そこには腕組みをして待ち構えている Kちゃんが
「 あのね、今度の先生達の劇のことだけどね・・・ 」
あ~ここまで本気で考えているのか。と微笑ましくて。
「 じゃあ、Kちゃんが誰先生が何の役がいいか考えて書いてきて 」
というと、ちゃんと翌日配役を考えてくるのでした。
でも、ドラえもんの劇は、なかなか実現せず・・・
その度に、ごめんね。と出来なかった理由を言って謝っていました。
ところが、まだまだ諦めない Kちゃんは
2月3月の誕生会が最後の職員劇と知ると、
「今度こそ、ドラえもんの劇をやってちょうだい」と言ってきて・・・
でも今回も新作オリジナルでなく 「赤ずきんちゃん」 に決定
それを知ったときにKちゃんは、私のところに来て涙を浮かべて
「 なんで ドラえもんの劇じゃないの? 」と。
でも私はその時には、ここまで熱心に ドラえもん を考えているKちゃんの
気持ちをこのまま ないがしろにしてはいけないな、と
密かに案を練っていたのでした。
そして今日、年長さんのお集まりへのお客様 の時間に実現しました。
Kちゃんとおしゃべりしながら考えた ストーリーをヒントに脚本を作り
ドラえもんを演じるはずの先生達は ペープサートの顔と声の出演になりました。
題名は 「ドラミちゃんの誕生日 」
ドラえもんの登場人物のペープサートに
先生の顔写真を拡大コピーして貼ったキャラクターは自己満足の出来。
他の先生には、気持ち悪い~~と言われたけど、
子ども達からは「アンコール」の声が鳴り響きました。
アンコールにお応えして、月曜日に再演しまーす
声の吹き替えもとっても楽しかったです ~ しずかちゃん役の K先生 ~