先月、札幌にある響きの杜クリニックの西谷院長にお話を伺ってきました。
書籍「血流は静電気デトックスでよみがえる」を発表された西谷先生は
電磁波とその体への影響について着目している医師の一人です。
https://www.amazon.co.jp/dp/4800259304?tag=takarajimasha-22&linkCode=as1&creative=6339
お時間のない中、丁寧に分かりやすく、
本のこと、医療のことを教えていただきました。
その時のインタビュー記事はエコレに掲載させていただきました。
https://www.regina-ecore.com/page_hibikinomori_interview/
お話の中で心に響く言葉がたくさんありましたが、
中でも印象に残ったのは、
「患者さんにとってどんな方法であれよくなることが大事」
「患者さんとの信頼関係が大切」
という言葉でした。
病気の人やその家族にとっては、
どんな方法でもいいから治したいという思いがありますよね。
私の父は、約20年前に病気で亡くなりました。
その頃は、
インターネットの情報もあまりなく、
ひたすら病院の先生と、
知り合いからの口コミの健康情報に頼るのみだった気がします。
でもそれが悪いことだったとは思っていません。
入退院を繰り返し、
亡くなる前の半年は家族が交代で父の病室に泊まっていました。
父と病院で過ごす時間は
割と楽しく、
それまで一緒に過ごしてきたはずの父について
新しい発見があったり、
いろいろと思うことがありました。
案外怖がりだとか、
ますます、わがままになるとか、
結局、短気は直らないとか、
やっぱり本当にすごく優しいとか。
父と私にとっては貴重な時間でした。
生まれてから父と二人きりで
こんなに長い時間一緒にいたことはないですから。
病気の父のわがままを聞くこともありましたが、
私の八つ当たりを父にぶつけることもあった気がします。
病院の先生にも恵まれました。
主治医のほかに2人の先生が交代で父の診察をしてくれていましたが、
その中の一人は中国人の先生でした。
父は偏見まるだして、
最初はその中国人の先生を毛嫌いしていたのですが、
その先生がとてもユーモアあふれる気持ちのいい方で、
診察に来るたびに父を笑わせてくれるものだから
父の心も自然と開いていったのだと思います。
最後には父も家族も
主治医の先生を差し置いて
その中国人の先生に何でも相談して、
その先生の言うことを素直に聞くようになりました。
西谷先生のお話を聞いて、
病気になることや
病人とその家族
そして病院との関係性をどうしても考えてしまい、
病院にいた父のこと、中国人の先生のこと、
その時の家族のことを改めて思い返しました。
病気になり、平均寿命よりもずいぶん早くに亡くなった父ですが、
父を不幸だと思ったことはありません。
今年、父が生きてきた年数を追い越してしまった私。
父はどんな風に思っているのでしょうか。