紅の着物に花かんざし、
ひらひらと金魚の尾を思わせる兵児帯が愛らしい。
鍵盤を軽快に叩く指に見入る。
ひらひらと金魚の尾を思わせる兵児帯が愛らしい。
鍵盤を軽快に叩く指に見入る。
目を閉じて、主旋律を奏でるサキソフォーン奏者。
ピアノとコントラバスがその間を軽妙に絡めとってゆく。
布を織り上げるように形作られる
なめらかな音の集合体は、
こんな夜に心地いい・・・。
ピアノとコントラバスがその間を軽妙に絡めとってゆく。
布を織り上げるように形作られる
なめらかな音の集合体は、
こんな夜に心地いい・・・。
小さなロフトで「本日のご飯」。
暗闇で鍋をつつくような、そんな、視界の悪さ。
連れとクスクス笑いながら、「闇ご飯」を食す。
暗闇で鍋をつつくような、そんな、視界の悪さ。
連れとクスクス笑いながら、「闇ご飯」を食す。
空腹を満たすと、座の中心に向かった。
舞台では、ヲルガン座のオーナー、ゴトウイズミがアコーディオンを手に。
黒い目隠しのパフォーマンスに、
思わず息を飲む。
舞台では、ヲルガン座のオーナー、ゴトウイズミがアコーディオンを手に。
黒い目隠しのパフォーマンスに、
思わず息を飲む。
大道芸人の旅路を彷彿とさせる、
メランコリックでどこか退廃的なムード。
甘く、少し湿気を帯びた声で、うたう語り歌。
メランコリックでどこか退廃的なムード。
甘く、少し湿気を帯びた声で、うたう語り歌。
スポットライトが目を射るように
客席を照らす。
逆光になった舞台に3つの妖しくうねる影。
蠱惑的な眼差しを、オーディエンスに投げかけてくる。
客席を照らす。
逆光になった舞台に3つの妖しくうねる影。
蠱惑的な眼差しを、オーディエンスに投げかけてくる。
幾重にも重ねた妖艶な衣は、
煌めく妖精の粉のようにキラキラと目に焼き付いたまま・・・。
煌めく妖精の粉のようにキラキラと目に焼き付いたまま・・・。
真夏の夜の夢は、蜉蝣の舞。幽玄の世界。
小鞠時間は、夏の終わりを飾ってくれた。