こんばんは。自伐班)久保です。
さて、アルパカ不足に苦しみながらも、今回は「山林のメンテナンス」について触れてみます。
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整備した山林は1年も放っておくと、作業道には枯葉や小枝が散乱し、雑草や下手するとキノコが生えてしまうこともあります。
協力隊2年目に作業道敷設や除・間伐等を行った村有林がありますが、去年は他の現場をやっていたので、1年以上、ほぼ放置状態でした。
というわけで、8月下旬から、この山林のメンテナンスを始めています。
作業道もずいぶん荒れてしまっていたので、ここから着手。
まず、エンジン式のブロワーで、路上の枯葉等を吹き飛ばしましたが、小枝など土に半分埋まっているものなどは取れず、あんまり綺麗になりませんでした。
そういうときは、竹ぼうきで掃いてあげると綺麗になります。
まあ別にここまでやる必要はないのですが、要するに、山を整備しても、定期的にメンテナンスをしないと、すぐに自然に戻ってしまうということなのです。
因みにここは広葉樹林なので、紅葉が終わって葉がすべて落ちると、作業道は大量の落ち葉で完全に埋まります。
次に、協力隊1年目(2021年)に作った階段の横木が腐っていたので交換し、ついでに縦杭も交換しておきました。
そして最近は、除伐で出た木材のうち、薪にできそうなものを選んで、搬出しています。
元々枯れていた木ばかりで、それがさらに経年劣化しているため、樹皮を剥いて、中身が腐ってないか調べています。
すでに虫たちのマンションになっているものもあり、入居者が多いマンションは、虫たちに無料で払い下げてあげています。(私は蚊とスズメバチ以外には極めて寛容)
自伐型林業は、作業道を敷設し、除伐(主に枯れ木の伐木)や、2割程度の弱度間伐しかしませんので、きちんとメンテナンスを行わないと、山林はすぐに元に戻ってしまいます。
まったく、自然の前には、人間はいかにも弱小です。
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メンテナンスは自分の施業山林だけにはとどまりません。
下の写真は、九戸村の「森林公園」の一部です。
一見、道はありませんが、実は、もともと道があるところなのです。
刈り込みまして、こう↓変わります。
真ん中へんに赤い植物がいますが、この子はツツジです。
現れた道はツツジのたくさん生えたエリアを通る道でして、ずっと先までひたすら刈り込んで復旧させました。
エンジン式刈払機のガソリン満タン×2回分くらいの作業量。
たった1年で道が無くなるほどモッサモサでした。
たいしたもんだ…と感心するくらい、植物の生命力は強いです。
この道の右側の法面は、ツツジがたくさん生えていて、4月から5月ころは真っ赤になるのですが、もう結構ほかの植物も生えてきてしまってます。
協力隊2年目の2022年に、自伐型林業班1期生がかなり時間を掛けて、ツツジ以外の灌木を伐りまくったのですが、まったく諸行無常です。
それと、上の写真の場所の反対側を向くと、恐ろしいほどの急坂が目に入ります。
写真だと伝わらないかもしれませんが、ちょっと軽トラで登るのは無理かな?というレベルの坂です。
九戸村民の方は場所分かりますかね?
分かった方は、是非歩いて登ってみてください。
登ったところには……
ドーン!
なんと、展望台がありますよ。
去年だったかに出来た、新しい展望台です。
ここからの景色はというと……
正面に「九戸村スキー場」と「ふるさとの館」が見えちょります。
なかなかの景色が、十中八九、独り占めできます。
でもここまでの急坂は本当に気をつけてください。
私は帰り、蟹歩きで降りました。
足滑らしたら転げ落ちます、本当に。(階段をこしらえてほしいです……)
九戸村の紅葉のピークは、例年、10月下旬から11月初頭あたりです。
これから徐々に色づいていきます。
紅葉したら、また(覚悟を決めて)観にこようと思っています。
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ちょっと秋先取りの場所があったので、そこの写真で今回は終わりにします。
ではまた。